3・11が今年も訪れた。各地で鎮魂と再生への希望をこめて祈りが捧げられた。 ここ亘理でも、2時46分には、サイレンが鳴り響き、黙祷が捧げられた。 5年前のこの日。愛する人を亡くした悲しみ、痛み、絶望を語ることはあっても、…
「時代に先駆ける花」
聖母病院(東京都新宿区)の聖堂前にはルルドの聖母像があり、その足元には絶えず音を立てながら水の流れる池がある。 「ルルド」とは1858年2月11日、フランスとスペインの国境であるピレネー山脈のふもとで14歳の少女ベルナデ…
伊江島チューパンジャまつり 〜 83歳のシスターが表彰されました! 〜
「チューパンジャ」とは「元気」「働き者」という意味のイージマグチ(伊江島の言葉)です。 伊江島に以前からあった「伊江村産業まつり」「ハイビスカスまつり」「健康福祉まつり」を合体して「チューパンジャまつり」とした伊江村主…
雛飾り
立春が過ぎたら「そろそろ出さないとね・・・。」の合言葉で、お雛様の飾り付けが始まります。私の職場では、各季節の飾り付けは担当者がすべて飾っていましたが、何時の頃からか各部署で飾ることになったので、このような会話になるので…
FMM日本管区の歩み-29
日本のFMMは、次の総会が開かれる1926年、つまり大正時代の終わりまで引き続き北イタリア、上海、フィリッピンと同じ「無原罪の聖母」管区に属し、ステファニ管区長のもとで 総会後の新しい路線に沿って再出発しました。管区長は…
シスターロザリンダ高本ジュンの巻
―ご出身はどちらですか? 私は沖縄本島の出身です。父はフィリピン人、母は日本人で、兄、私、妹、弟の4人兄弟です。洗礼は2歳の時、父の故郷フィリピンで父の家族に見守られながら授けられました。 自然がいっぱいあるところで育ち…
亘理の七つの喜び 第三話
ある日の、朝早く電話がありました。「三千体になりました。知らせたくて」という、亘理に来て1週間目に出会った、津波の犠牲者を悼む木像を彫られる図画さんの声でした。古い日本家屋のいろりのある土間には、最小1センチから30セン…
善きサマリア人の法律
9月からイタリアに派遣され、シチリア島のシラクーザという町にあるfmmの共同体で、4人の姉妹方とともに暮らしています。 ここの共同体は「貧しい人々と関わる」ために生まれた共同体なので、時間を問わず、人種を問わず、様々な人…
亘理の七つの喜び 第二話
神が与えてくださる姉妹とともに・・ ある日の出来事、外出先で、落胆する出来事にぶつかり、心がざっくりと縦に切られたような痛みを感じながら、帰院すると、今度は、心を横に切られるような出来事が。そのまま晩の祈りに入り、気づか…
シスター和田サヨ子の巻
―シスターは北海道生まれと聞いていますが、子供の頃のことを聞かせてください。 私は北海道の由仁で農家の長女として生まれました。札幌から40Km位離れたところなのですが、一帯は田園風景が広がり自然豊かなのんびりしたところで…