マリアの宣教者フランシスコ修道会 日本管区

亘理の七つの喜び  第二話

神が与えてくださる姉妹とともに・・

ある日の出来事、外出先で、落胆する出来事にぶつかり、心がざっくりと縦に切られたような痛みを感じながら、帰院すると、今度は、心を横に切られるような出来事が。そのまま晩の祈りに入り、気づかないうちに、唱える詩編の言葉に私の叫びをのせていました。その叫びは、徐々に大きくなり、いつの間にか、声を張り上げて歌っていた私。はっとして、隣の姉妹を見ると変わらぬ様子。いつもつけておられる補聴器も見えないし、気づかれなくてよかったと、ほっとして、食卓に着席すると・・

「大きな声で歌っていたわねえ。何かあったんでしょう。自分をそうやって鼓舞しているのだなあ、と思って心が痛かったのよ」と姉妹から言われ、恥ずかしさと、こっけいさに、泣き笑いしながら、今日起こった出来事すべてをわかちあっていました。そして最後に一言「その縦と横の線の交わったところに大切なメッセージがあるんじゃないの?」そう、姉妹は、これを笑い話で終わらせるのではなく、その中にある宝に気づかせてくれたのでした。何という喜び、神が与えてくださる姉妹と共に生きることは。

亘理1クーロンヌ・フランシスケン(フランシスコ会の7つの喜びのロザリオ)

第二の黙想

エリザベトを訪問するマリアの喜び Sr M.U)