マリアの宣教者フランシスコ修道会 日本管区

海外ミッションの派遣を受けてー香港/マカオ/中国

中国・香港香港/マカオ/中国管区に派遣されて6か月過ぎたシスターレジナが、派遣を受けてから今までの心の動きを分かち合ってくださいました。

 

FMMに入会して以来、私は自分の国(インド)を離れて、海外ミッションに出たいという夢を心に抱いていましたが、実際に香港/マカオ/中国管区に派遣されることが決まると、色々な心配が心に浮かんできました。「私は海外でやっていけるのだろうか。自分の国を離れて海外宣教に出るのにふさわしいのだろうか。新しい文化、食べ物や生活様式に順応できるのだろうか。言葉を習得することはできるのだろうか。姉妹たちは、ありのままの私を受け入れてくださるだろうか。」など次々に心配なことが心に浮かび、怖くなってしまっていました。また、「今、しているやりがいのある使徒職を置いて、海外に出ていく必要があるのだろうか。そして香港に行って、このような意味ある使徒職を果たすことができるのだろうか。」という疑問も湧き上がってきました。

Hong Kong No1慣れ親しんだ居心地の良い所から離れて、見知らぬ国、人々、そして文化の中に出かけていき、新たな宣教生活を始めることは、容易なことではありません。神が私に与えてくださった新しいミッションに自分を賭けるためには、友人たちや管区の姉妹たち、自国の文化など、恵みとしていただいている多くの物を手放さなければなりません。考えれば考えるほど「そんなことができるのだろうか。」と怖くなってしまっていました。

そんな時、イザヤやエレミヤなどの召命の場面を祈る機会がありました。彼らは、神の御計画を果たすために、自分たちはふさわしくないと思っていました。しかし、彼らを選んだ神は、彼らを見捨てておくことなく、ふさわしい道具となるように養成し、形作っていったのでした。そして彼らは、天の御父のみ旨に完全に身を委ねたのです。私も海外ミッションに遣わされるのにふさわしい器ではありませんが、神がお望みのように私を変えてくださると信じられるようになってきました。

また、創立者と初期のシスターたちの宣教者としての召命にHong Kong No2ついて、黙想する機会もいただきました。その黙想によっても、たいへん力づけられ、私を宣教者として選んでくださった神に、信仰と信頼のうちに全く自分を委ねるようにという呼びかけを深く感じました。祈りの中で神からの呼びかけを感じ、神に心から「はい」と応えることができましたが、そこに至るまでの心の葛藤は大きなもので、つらい旅路でした。

こうしているうちに、ついに、ミッションの管区、香港/マカオ/中国管区に着きました。シスターたちが、とても親切に、私を受け入れ、世話をしてくださり、また心にかけてくださっていることが実感できました。ここに来て、今6か月が経とうとしていますが、シスターたちは、私をいつも優しく見守ってくださっています。もちろん最初は多くの心配や恐れがありました。そして、心あたたかいシスターの間にあっても、何をしたらよいのかわからず、一人ぼっちで寂しく感じることもあります。しかし、少しずつ、祈りの中で、自国を離れて暮らす現実を受け入れられるようになり、「主よ、私はあなたのものです。どうぞ、お望み通りに私を使ってください。」と祈っています。

Hong Kong No3.jpg今は、毎日、言葉の勉強に取り組んでいます。本当に難しいですが一日も早く、周りの人々と会話を交わせるようになりたくて、全力を傾けて頑張っています。言葉ばかりでなく、新しい管区の文化や習慣を学び、神の愛を人々と共に生きていきたいと願っています。海外ミッションの派遣を受けて以来の私の心の旅路を分かちあわせていただきました。どうぞ私のために続けてお祈りください。

Regina Baskal Mary, fmm

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください