マリアの宣教者フランシスコ修道会 日本管区

祈り

先日、私の生涯を神様に捧げるという終生誓願の恵みをいただきました。

洗礼を受けてしばらくして、神様が私のために用意してくださった生き方は修道生活なのかもしれないと思うようになり修道会の門を叩いてから終生誓願まで10年近くの年月が過ぎました。

準備のための数か月を過ごし、終生誓願宣立の日を迎えて感じたのは「私が自分で修道生活を選んだ」とは言えない、ということでした。これまでの歩みを振り返ったとき、どれだけ多くの方々が私と関わり、祈っていてくださっていたか、それはFMMのシスターたちだけではなく、入会前に一緒に教会活動をしていた友人たち、有期誓願期にさまざまな場所で出会った信者さんや神父様たち、これまで一緒に分かち合ったり勉強したりする機会をいただいた他の会の修道者たちなど多くの方のお顔が思い浮かびました。誓願式にはたくさんの方々がお越しくださり共に祈ってくださいました。

また、お祈りと祝福のこもったカードをいただき、この方々の祈りなしには今の私がないこと、これから先も祈りに支えられて歩んでいけるのだと思いました。私の家族はキリスト者ではありませんが終生誓願式に参列してくれ、私が皆さんから祝福されている姿を見て喜んでくれました。
私が選んだ修道生活ではなくいただいた恵みだと感じ、終生誓願はその恵みを生きる始めの一歩だと思っています。神の愛を伝える者となれますよう祈りつつ。

あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだ。
あなたがたが出かけて行って実を結び、その実が残るようにと、
また、わたしの名 によって父に願うものは何でも与えられるようにと、
わたしがあなたがたを任命したのである。(ヨハネ15:16)

(Sr. K. K)