マリアの宣教者フランシスコ修道会 日本管区

種子島修道院

種子島の自然 (1)種子島は鹿児島市から南西115㎞の位置にあり、人口は39,000人。鹿児島から高速船に乗ると1時間半で西之表港に到着します。東は太平洋、西は東シナ海に面する。細長い島です。島全体は平坦で海抜282メートルです。冬季の気候は温暖で、美しい澄んだ海と人情あふれる穏やかな人々が魅力的で、農作物、海産物に恵まれた豊かな島です。

わたしたちの修道院は、1970年に島の唯一のもちろん初めての修道院として丘の上に建てられましたので、眼下には港が見え、船の行き来が見えます。修道院の周りには、畑、教会、保育園に囲まれ、日中は子供の声に包まれています。

おもな使徒職は平和の園保育園です。保育園の園舎は港からも見える赤い屋根に白い壁で建てられています。0歳から就学前までの幼児たち約70名が毎日保護者に連れられて登園してきます。4月に初登園する子も、途中入園の子も最初は大泣きしますが、慣れるにつれて『おはようございます』と元気に登園するようになり、子どもたちの成長を垣間見ることができるのはうれしいことです。また、保育園では、本人の発達に合った教具を選び「おしごと」と称して全人の発達を促すモンテッソーリ教育を行っており、園児たちは自立への道を歩んでいます。

教会の信者は少人数ですが、パーティーなどの行事も多く皆協力的で、家族的な雰囲気があります。高齢者訪問や、病気見舞い、種子島を訪れた神父さんやお客さん等が見えると歓迎会を催したりと、自分のできることで積極的に参加しています。和やかな共同体です。種子島共同体 (1)

シスターたちは、保育園で働く人、教会で働く人の他に、修道院の中で働く人がいます。食事を作ったり、野菜や花を育てたり、聖堂や環境の美化に心を配り、使徒職から帰ったシスターがリラックスできるような環境作りに心がけ、私たちの生活が神様を現わすものとなれます様にと日々祈り、働いています。

その他、皆様ご存じのように種子島には宇宙センターがあります。この宇宙センターは日本の宇宙開発のために作られ、ロケットが年に何回かは発射されています。その関係で、海外からの関係者の方がミサに出席してくださることもあります。今までに、韓国、アメリカの人が訪れました。これからも増えることでしょう。また種子島は、1551年11月にフランシスコ・ザビエルが8日間滞在した島でもあります。その後、南蛮船が種子島に漂着した際に、手厚くもてなしたことから鉄砲を分けてもらい、火縄銃ができたと言われる歴史的に有名な島です。この様に、種子島は都会にない自然と人情の島です。サーファーにも人気があるとか…。皆様、是非おいでください。

ロケットセンター (2)