マリアの宣教者フランシスコ修道会 日本管区

病気から学んだこと―― 「実現したらうれしいこと」だけを心に住まわせる

私は昨年の暮れに突然ものが二重に見えるようになり、「え、どうしちゃったの?」と戸惑っているうちに、次の日にはもう歩けなくなってしまいました。病院に行くと、「フィッシャー症候群だと思います。珍しい病気で、ウイルスによるものです」という診断でした。年末で、既にどこの病院も休診に入ってしまい、入院させてくれるところはありませんでした。幸い、東京なら救急外来で神経内科を開けている病院があるというので、そこに連れていってもらいました。入院は2か月に及びましたが、幸いにも回復することができました。この病気をして学ぶことがたくさんありましたが、その一つは、「絶えず感謝しなさい」ということです。

私の共同体に、80代後半のシスターが一人いました。彼女は元気でよく働き、人気者でした。時々、働き過ぎではないかと心配になることがあり、「働き過ぎないでね。病気になったり、ケガをしたりしないでね。もしもの時には病院には連れて行ってあげるけど、そこで治療してもらえるかどうかわからないから。」と言っていました。ところが自分がそうなってしまったのです。私は「マーフィーの法則」を思い出しました。自分の心の中にあることは実現してしまうと。そういえば、聖書にも「あなたが信じた通りになるように」という主のおことばがあります。私は、姉P1010395妹のために心配しただけですが、それが自分に実現してしまった。これからは心配するのもやめよう。良いことが実現することを願い、それが実現したことを前もって感謝する。自分の心に心配や怒りなど、負の感情を住まわせないように、「実現したらうれしいこと」だけを住まわせよう、と努力するようになりました。

(シスターK.O)