マリアの宣教者フランシスコ修道会 日本管区

アドベント・クランツの祈り

ハロウィーンがおわると街にはクリスマスツリーが飾られ、店頭にはクリスマスプレゼントが所せましと並べられ、クリスマスソングが流れ始めます。

この季節になると、私は海外に派遣されたときの一つの体験を思い出します。

それは、フランスの北東部、ドイツと国境を近くにするアルザス地方のクリスマスを準備する習慣の一つで、アドベントクランツを作る思い出です。

アドベントクランツとはもみの木の小枝で作った緑の輪に4本の赤いローソクを差し込み、輪の周りを赤いリボンで飾るリースのことです。この習慣は16世紀ごろにドイツ東部から始められたもので、イエス・キリストの誕生を待望する思いを形にすることで心の準備をするもので、教会の聖堂内(チャペル)や家庭に飾られます。クリスマス4週間前になると、日曜日ごとに「主イエス・キリストを待ち望むアドベントの祈りと聖歌」を歌いながらローソク1本ずつに火をともしていきます。4本目になるともうクリスマスは目の前です!!キリストの誕生が近づいています。クリスマスはあと数日後にやってくるので、心もわくわくして待ち望む気持ちが高まっていきます。

今年 私が作ったアドベントクランツの作り方をご紹介しましょう。

まず4本の赤色のローソクを用意します。直径20~30センチぐらいの太い針金で丈夫な輪を作ります。その輪にそってもみの木の小枝を編み込みます。

最後に真っ赤なリボンを巻いてリースは完成です。その中に4本の赤いローソクを差し込んでいきます。出来上がったリースは教会の聖書朗読台の前などに置かれます。家庭ではテーブルの上に置いています。

今年は12月1日の日曜日からアドベント(待降節)に入りましたのでこの日から第1週目が始まります。1本目のローソクに火がともされ12月22日の第4週目の日曜日に最後の4本目が点火されます。そしていよいよ24日夜半にご誕生です。メリークリスマス!!

日曜日ごとに灯されていく明かりを見つめながらクリスマス、
イエス・キリストの誕生日を待ち望む思いが深まっていきます。

修道院のシスターたちと共に全世界の皆様に
イエス・キリストの誕生の希望と喜びを送りたいと思います。 
メリークリスマス!     (Sr. F.M)