マリアの宣教者フランシスコ修道会 日本管区

FMM日本管区の歩み-2

マリアの宣教者フランシスコ修道会来日

 1898年9月1日、マリ・ド・ラ・パシオンは日本のミッションのため神に選ばれた5名の会員をパリに集め、最後の諭しを与えました。
マリ・コロンブ・ド・ジェズ (フランス人) 26歳 
マリ・ベアタ・ド・リマキュレ・コンセプシオン(カナダ人)25歳
マリ・ド・ラ・ピュルテ(フランス人)25歳
マリ・アニック (フランス人) 29歳
マリ・ド・サン・トリフィン(フランス人)25歳

先ず、この派遣が非常に感動的なものであること、長崎はフランシスコ会の兄弟たちが殉教した最も感嘆すべき土地であり、浦上には今も尚300年の迫害に耐えて信仰を守ってきたキリシタンの子孫がいることを思い起こさせながら、日本に旅立つ5名を力強い派遣の言葉で送り出しました。

さあ、行きなさい。
ペトロ・バプチスタとその同志が殉教の血で
洗い清めた地に再びフランシスコの花を咲かせるために。

この兄弟たちの生き方を学び、
その模範、特に会則に対する従順を学びなさい。
会則こそ、 愛徳と同じように どんな必要にも見事に応えてくれます。

かの国でイエスさまが人々から愛されるようにしてください。
貧しさがあなた方を待っているでしょうが、 勇気を出しなさい。
神様が助けてくださいます。

人々に善を行うために、最初から土地の言葉を学び、
日本人のように生活するように努めなさい。

 フランシスコのように、助けを求める人々に兄弟愛を示すことにより「愛である神が世界中の人々に知られ、愛され、賛美されるようになること」、創立者のこのビジョンを携え、神の摂理のままにすべてを受け入れる決心で一行は日本に向かって船出しました。
 1898年10月15日、40日に渡る苦痛にみちた困難な航海を無事に終えて長崎港に着いた一行はショファイユの幼きイエズス会のシスタ-たちに迎えられ、早速 クザン司教のもとに挨拶に行くと、司教から「あなた方の来日はあの殉教者たちの取次ぎのおかげです。これからの日々は苦しみの連続ですが、神に信頼して常に前進してください」との励ましの言葉を受けました。4日間の長崎滞在中、一行は26聖人殉教者に献げられている大浦天主堂と殉教の丘を巡礼し、コ-ル師に到着を知らせる手紙を投函し、領事館で書類の手続きを済ませ、いよいよミッション地の熊本へ出発する日を迎えました。