アフリカのフランス語圏へ派遣される前、1年半パリでフランス語を学びました。1年たっても私は自由に話せず、スペイン、ポルトガル、イタリアの人たちをうらやましく思いました。イギリス、アメリカ、中国人たちの発音は、それぞれに自…
初夏
色とりどりの花が咲き乱れる春が過ぎ、緑が深まる初夏の北海道に行った時のこと。 山沿いにあるその家の畑には、今年も所狭しと、いろいろな野菜が育っていた。 来るもの、生えるもの拒まず、それぞれが自由自裁に生きているようなこの…
FMM日本管区の歩み-41(続き)
聖心聖マルグリット会「恵老院」の経営受諾 シャンボン大司教が本会に引き受けてほしいと要請した「恵老院」は、1922年(大正11年) 3月19日に山本千代子夫人を会長とする麻布カトリック婦人会「聖心聖マルグリット会」が大森…
行け 行け
ある日、高齢者が多い私の共同体のごミサで、「行け 行け 地の果てまで…」という閉祭の歌を歌いました。お御堂から出て、廊下で車椅子に座っているシスターⅮが大きい声で「ゆけ ゆけ…」と続けて歌っていました。車椅子を押している…
力強いアーメン!
忘れられない出会いがあります。 入会したばかりの頃、シスターKと一緒に訪ねた100歳近いお年寄りとの出会いです。彼女は寝たきりの生活のため、一緒にお祈りをするために訪問しました。シスターK がお名前を呼んでお声がけをして…
「私がおなかを痛めて産んだ子」
「母の命日」が近づいてきました。たくさんの思い出の中で、今の時期になると思い出すエピソードがあります。 あれは弟が反抗期真っ盛りの頃のことだったでしょうか。ある晩、父と母が言い合っていました。普段穏やかな母が、「〇〇〇は…
「おいしかったよ。ありがとう」
「3食ともおいしくない、というのはおかしい」 そう言われて、平地だと思っていた道にあった段差につんのめった、かのように、身体が硬直した。5月の連休中、神奈川県にある修道院に泊めてもらったときのことだ。東京では、朝食は5…
シチリア島から
先日、「人々のための宣教」グループの一員として知らない土地へ赴き、宣教活動に参加してきました。 私の住むイタリアでは、信徒さん方の活性化のためわりと頻繁に、小教区教会が独自で、または教区全体で、修道者達を中心とした宣教グ…
第4回「祈りの道」のご案内
おかげさまで、第4回目を迎えた一泊週末静修「祈りの道」。 次回は6月16日(土)14時より、17日(日)10時(主日ミサ後解散)の日程で、 マリアの宣教者フランシスコ修道会 瀬田修道院で行います。 1日だけのご参加もOK…
・・・の手習い
どういう風のふきまわしか、突然俳句に興味がわいてきた。 思い返せば父は「寒紅やみごもりやつれ見すまじく」の句で 高浜虚子の「ホトトギス」初入選を果たした。俳句は父の人生の道連れだった。亡くなる前 古武士のごとく「辞世の句…