この質問は、今私が奉仕している群馬県の小さな教会の初聖体の準備をしているJ君の質問です。 彼は、母親が日本人と再婚したために、最近日本に呼び寄せられた子どもで、まだまだ日本語が上手ではなく、学校で苦しんでいるようです。ゆ…
私は旅人
この写真を見ると皆さんは何を思いますか?いろいろあると思いますが、この写真は日本での私の生活を表しています。つまりミャンマーから日本に派遣されてそろそろ五年経ちますが、日本語を勉強しながらいろいろな修道院で…
洗礼名の由来
カトリック教会では洗礼を受ける時、保護の聖人の名前を洗礼名としていただきます。ある程度大きくなれば自分で選べますが、幼児洗礼であれば、親や代父代母となった方が決めます。親や代父代母の洗礼名をいただくという習慣もあるようで…
兄弟アリが私たちを躍らせた
私はその日の午後、仕事が終わった後で、おやつをしようと思って一人で食堂にいました。すると、一人の高齢の姉妹が窓の外に見えました。彼女は、庭の木の下で、古いほうきを手に嬉しそうに立っていました。私に気づくと、〝おいで、…
ある日の出会い
さわやかな朝、島から東京へ出掛けるために修道院からバス停まで歩きながら、今日は気持ちのいい日だ、と思いながら短いロザリオを唱えていました。 街の小さな店の前を通り過ぎようとした時、店から出てきた50代の男性に出会いました…
第4回「祈りの道」-わたしの歴史を祈る
先日、若い女性たちを対象にした第4回「祈りの道」がFMM瀬田修道院にて開催されました。参加者は、リピーターの方を含めて6名でした。テーマは「自分の歴史を祈る」。 誕生前から現在に至るまで、心に残っている出来事を七つ書き出…
ことば
アフリカのフランス語圏へ派遣される前、1年半パリでフランス語を学びました。1年たっても私は自由に話せず、スペイン、ポルトガル、イタリアの人たちをうらやましく思いました。イギリス、アメリカ、中国人たちの発音は、それぞれに自…
初夏
色とりどりの花が咲き乱れる春が過ぎ、緑が深まる初夏の北海道に行った時のこと。 山沿いにあるその家の畑には、今年も所狭しと、いろいろな野菜が育っていた。 来るもの、生えるもの拒まず、それぞれが自由自裁に生きているようなこの…
行け 行け
ある日、高齢者が多い私の共同体のごミサで、「行け 行け 地の果てまで…」という閉祭の歌を歌いました。お御堂から出て、廊下で車椅子に座っているシスターⅮが大きい声で「ゆけ ゆけ…」と続けて歌っていました。車椅子を押している…
力強いアーメン!
忘れられない出会いがあります。 入会したばかりの頃、シスターKと一緒に訪ねた100歳近いお年寄りとの出会いです。彼女は寝たきりの生活のため、一緒にお祈りをするために訪問しました。シスターK がお名前を呼んでお声がけをして…