マリアの宣教者フランシスコ修道会 日本管区

セネガル

「兄弟のもとに行きなさい。」

Sr.ナワル・バクホスは、終生誓願宣立後、セネガルに派遣されたレバノン人のシスターです。セネガルの最初の印象をわかちあってくださいました。

 神様の祝福と共に出発しました・・・

 

私の名前「ナワル」は、セネガルの言葉ウオルフ語では「飛び立つ」という意味です。文字通り、私は神の招きに応えるために自分の国から「飛び立ち」ました。セネガルの飛行場に降り立ったとき、私はこの国の貧しさに驚かされましたが、その驚きは、すぐにセネガルの人々の暖かい歓迎への感謝に変わりました。セネガルの人々は、日常の苦しい状況にもかかわらず、生き生きとして喜びにあふれています。

 

飛行は続きます・・・

こちらに来て1ヶ月が過ぎたころ、私はこの管区に属するもう一つの国モーリタニアに行きました。最初に行ったのはタフンデ村です。そこは、まるでイエスの時代の村のようです。道もなく、きれいな水も電気もありません。きちんとした家もほとんどなく、人々はテントや土の家に住んでいいます。しかし、電気の「光」のかわりに、神の「光」が見えるような村でした。神の存在が人々の中に見えるような生き方をしています。そこで、FMMの4人のシスターが小さな幼稚園、図書室、そして診療所を開き、村の人々と共に暮らしています。 タフンデ村から80kmくらい奥に、もう一つの修道院があります。カエディ村です。カエディ村は、タフンデ村に比べると、少し豊かで、小さな家が散在し電気も通っています。ここでは3人のシスターが栄養指導、幼稚園、診療所、そして女性の自立援助のために活動しています。私たちの栄養センターには、多くの栄養失調の子どもたちがやって来ます。また女性の自立援助を目指して、女性たちが織物、ジャムや石鹸を作って売り出していますが、女性差別の激しい文化の中での活動は、とても困難なようです。セネガルのダカールでは、メディナ修道院を訪問しました。そこには貧しい少女たちのためのホステルがあり、47人の少女が2年間、読み書きや家事に関することを学んでいます。また乳児院もあり、出産のとき母親が亡くなったり捨てられたりした生後2週間から1年半までの80人の赤ちゃんをお世話しています。 私は、今感謝の心で一杯です。これから、ここで、自分自身と回りの人々の中で神に出合い、いつも、どこでも、何にでも感謝することを、人々との出会いの中で学んでいきたいと思っております。

                                  Nawal Bakhos, fmm