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KIZUNA 日本カトリック海外宣教者を支援する会 JAPAN CATHOLIC ASSICIATION FOR AID TO OVERSEAS MISSIONARIES





『ECHO』

 (敬称略)
  • 僅少ですが、何かのお役に立てて頂ければ幸甚です
    (小豆島教会・岩永千一神父)
  • 修道女の祈りと共に、労働のみのりの一部をお送りいたします。
    (函館市・天使の聖母トラビスチヌ修道院)
  • ボリビアで働いている修道者を助けるためとの意向で…
    (北九州市・天神町教会)
  • アヴェ・マリア、平素のお働き、お祈りを心から感謝申し上げます。…神のみ国の発展のため、これからも一層、ご健勝にてご活躍下さいますように。
    (清水市・扶助書聖母会清水修道院一同)






『海外宣教者を思う』

横浜教区・大和教会 梶川宏
 「海外宣教者を支援する会」は創設十周年を迎えた。
 この間に多くの宣教者とその周辺の人々を支援し、日本の教会が世界の教会と共に、日本の人々が世界の国々の人々と共に歩んでいるかを証しして来た。それは、物質的援助だけではなく、援助を通して、手紙や一時帰国の宣教者との出会いによる心と心の絆によって、其の国際交流を行ってきたことになる。日本人が世界に通じる人間にしてきたことにもなろう。この働きが、一般の人々の手で行なわれたことに意義がある。
 現在、日本の国際化は、外形的にすさまじい勢いで進められている。政治・経済・金融・文化の国際交流は、十年前では考えられない程に盛んになって来ている。社会的にも、日本人の海外出航者は一千万人を越え、日本の社会の労働資源不足から、多くの外国人労働者が入国している。地方の教会でも、東南アジア系の人々が百人を越える数でミサに参加し、中南米系の人々が日本語教室に七十名を越える数でやって来ている。日本人が彼らをどのように見、彼らが日本人をどのように見て居るのかは、重大な課題である。
 今、三百名以上の宣教者を派遣している日本の教会は、これらの課題に答えを出そうとしているのである。そして、派遣している教会として、この国際性に自らを置き、神の国の建設にキリストのみ業を実現しようとしているのである。これは宣教者自身の課題であると共に、教会自身の責任でもある。この責任を「海外宣教者を支援する会」は果して来た。
 海外に宣教者を訪問し、一時帰国の宣教者たちと会ってつくづく思うことは、彼らが働く現地の人々と宣教者に対する(われわれの)理解の不足である。別な言葉で言えば、心の交流の欠けていることである。この『絆』誌がそれを補って来た。しかし、教会として、一層の努力が必要であろう。
 宣教者は@自分の世界や価値観から出る、自分の世界を相対化する「キリストが神であることを固執しなかった(フィリピ2‥6)」ようにAそして他国の人々に自分を委ね「人々を心から受け入れる(同2‥7)Bそして、共に死に至るまで生きる(同2‥7〜8)この行為によって、父なる神がその御子キリストを派遣されて全人類と共にいる神を示されたように、すべての人間が共に生きることの可能性を証しする。
 これに、具体的に、現実的に生きているのが宣教者である。
 空想でも、抽象的な神学でもなく、彼らはキリストの生きざまに生きようとしている。彼らは人である。その生きざまには喜びも、悲しみも、嬉しさも苦しさもあることを忘れてはならない。
 私は宣教地で、私の手を握って泣き、一緒に酒を飲んで歌った、宣教師を忘れない。
 日本の教会も、宣教者一人一人を理解し、心の交流を持たなくてはならないであろう。…教会の人々が宣教者に出会い…、日本の教会から宣教者をー訪問してもらいたいと思う。フォーマルな訪問でなく、友人として、内的に語り合える人々が必要である。
 私たちも宣教者であり、父なる神からキリストにおいて人の心に派遣されている。…海外宣教者を通して、このことを理解したい。
「海外宣教者を支援する会」の内的な発展を祈り、心からなる、感謝を捧げる。

 ※編集者より‥「海外宣教者を支援する会」は、一九八二年九月一日に正式に発足。梶川師は「会」を創設し一九八六年七月にやめられるまで、初代事務局長として「会」の基礎作りを指導されました。…






『絆″の遭遇』

 …「はじめまして…」「きずな″でお会いしてますね」あとは、宣教情報の交換。初対面同士2人が、忽ち、年来の知己に…。ある日″とある日″、「会」の事務室で、一時帰国中の2組の宣教女が出会いました。


左Sr前川春美(クリスト・ロア宣教修道女会・ザイール)
右:Sr山田雪江(聖霊奉侍布教修道女会・パラグアイ)



左:Sr織田協子(マリアの宣教者フランシスコ修道会・ザイール)
右:Sr弓野志ま子(三位一体聖体宣教女会・ボリビア)

会員数(個人・法人計一七七五)
(91・9・1現在)

 「週刊 Mainichi GraphieJ(7月28日付)に、「海外日本人宣教者たちの旅立ち」と層して6ページにわたって「カトリック信徒宣教者会」が特集され、当会も支援団体の一つとして紹介されています。