『ザ・メッセージ』(海外短信) (敬称略)
『ECHO』(相模原・橋本敏子)
(富士青田・東海林義夫)
『アフリカ・レポート』「会」の事務局長である梶川宏神父様は、昨年十一月二十二日から十二月二日まで、十一日間にわたって、国際協力委員会秘書の資格で、アフリカ各地の宣教状況を視察した。これは、さきの石神司教様の英語圏訪問に次ぎ、フランス語圏における宣教状況、日本人宣教者との接触、アフリカの現状に触れることによって、今後の、国際協力委員会として宣教活動の在り方などを考えることを目的としたものである。以下は、梶川神父様の「アフリカ・レポート」である。(この稿は今後連載していきます)国際協力委員会秘書 梶川宏
十一月二十三日。朝五時半に起き…六時半に朝食。…外は涼しく、全く夏を感じさせない程で、長袖を着る涼しさでした。…七時にバスに乗ってポボデニフッンに行くことになっていました。……バス停に着きましたが…バスは未だ来ておらず、多勢集まっていました。 七時から点呼で…バスに乗りました。…バスが出たのは八時半。 私達とシスター以外はアフリカ人、…バス代は二人で五千フラン、日本円で約四千円ちょっとです。……バスは地平線の見える荒野を走っていきました。…ポボデュラグンまでの三六〇キロ、道路を走り続けても、どこにも工場らしい工場、工場地帯がありませんでした。 農業と商業で成り立っているこの国…将来、この国がどのように発展してゆくかー。中間地点に来て、十五分の休憩…。バスが出発し…荒野がなくなり…だんだん緑が濃くなるに従い、町が見えて来ました。大きな電柱、まっ赤な土、アフリカは本当に赤土の大地″だと思います。…ワガドゥグからポボデごフッンへの道はプルキナファツンの唯一の国道ですが、周りは、赤土の、あるいは荒野、種木の林、所々にナンキン畑、佗んの少しだが綿花を作っている畑がありました…彼らの生産というと、綿花、ヒエ、トウモロコシ、それに落花生が蛋白源となっているそうです……海のないこの国の人口は約六百数十万ですが…人々が、厳しい環境の中で、ゆったりと生きていることを感じました…午後一時半、ポボデュラッンに着きました。タクシーをつかまえて車に乗りこんだところ、椅子が中にめり込んだ、日本なら廃車になるような車で、下りようとしたらなかなか立上れないほどでした。…二、三分後にエマールニックという、農村の指導者となる女子を育てる学校に着きました。マリアの御心の女子修道会の七人のシスターが迎えてくれました。一人はインド人、二人は多分フランス人、院長はアフリカ人でした。 …四時に…シスターたちが迎えに来てくれて、シスター谷口のフランシスケンの修道院に行くことになりました。フランシスケンの修道院は、ロドの町の中にあります…修道院には二十三人のポストラント、五人のノビスがいて、ブルキナ・ファソ、セネガル、ポーランドのシスター、日本のシスター谷口が養成の担当者です。シスター谷口とお会いし、彼女が元気なので安心しました。(つづく)) 『社会における教会の役割発刊』発刊のことば 国際協力委員会編ブラジルの教会は、社会の変革に対し明確な態度をとり、「解放の神学」と「貧しきものの優先権」を示している。ブラジルの教会は一般の人々に理解を促しているので、神学的な考察も含めて、この小冊子を発刊した。 申込先=102東京都千代田区六番町lO―1日本カトリック移住協議会 |