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KIZUNA 日本カトリック海外宣教者を支援する会 JAPAN CATHOLIC ASSICIATION FOR AID TO OVERSEAS MISSIONARIES

きずな


《巻頭言》

《今年の四旬節は大変でしたが! 》

運営委員 井上 信一
     灰の水曜日の2日後、東日本は大変な地震と津波に襲われました。東京の郊外に住んでいる私は、たまたま家の外にいて、大地が揺れ動く様子を目の当たりにしました。それから被災者の方々の想像を絶する苦しみと悲しみが始まったことはご承知の通りです。人智を尽くした原発が壊されていくの見て、この世の終わりかとも思いました。
  もう一つ私たちにとっての悲しい出来事は、パラグアイで幼児教育を通じて福音宣教に尽くされていて、一昨年金祝を迎えられたシスター林が、聖木曜日のミサ中の事故で帰天されたことです。昨年秋、故ローシャイタ神父様のためのお悔やみのお手紙を頂いたのがつい先日のようです。シスターの天国での平安を心からお祈りいたします。
  このように本当に悲しいことが沢山あった四旬節でしたが、それと同時に世界中の人々から祈りと支援を頂いていることは心に響きます。宣教者の皆様からも温かいお見舞いのメールやお手紙を数々頂いています。その中には私たちへの祈りが込められています。内外を問わず、人々の被災者に対する思いやり、犠牲などなど、沢山の感動的な場面をメディアを通じて見ることができます。
  そんな中で4月23日復活徹夜祭を迎えました。宣教者の皆様のご苦労によって、世界中の教会で新しいキリスト者がまた沢山誕生したと思います。私の多摩教会でも20人を超える人が洗礼の秘蹟に与りました。   そして、今年の復活祭の全く新しい出来事として何よりも心に残ったことは、教皇様が公開のテレビで直接一般人の質問に答えるという初めての試みに挑戦されたことです。7人の質問者の一人に選ばれた日本の7歳の少女は、大震災の被災者で、家を無くし、友だちを亡くしたこの恐ろしい経験に、「どうしてこんな悲しいことが起きるのですか、神さまとお話ができるポープ、教えてください」と尋ねました。
  この質問に教皇様は「わたしには答えることができません。」と謙虚に言われ、続けて次のように話されました。「けれども、わたしは知っています。イエスは、罪がないにもかかわらず、わたしたちと同じように苦しまれました。イエスのうちにご自身を現してくださったまことの神は、皆さんのそばにいてくださいます。このことはとても大切なことだと思います――たとえ答えが見つからず、わたしたちが今なお悲しみのうちにあっても。神は皆さんのそばにいてくださいます。そして、それが皆さんの助けになることは確かです。」(カトリック中央評議会の訳文による)
  私もこの信仰の原点に信頼を置いて、被災者との関わりを大切にしたいと思います。


  

『第40回運営委員会議事録』

日 時:2011年3月26日(土) 16:30〜18:0016:30〜18:00
場 所:六本木チャペルセンター会議室
  議事に入る前に、このたびの東日本大震災で亡くなられた方々、被災された方々のために、また、早期の復興を願って祈りを捧げた。
 議 事
T.運営委員のSr.斉藤が退任することになり、後任としてSr.桐野 香が紹介された。
U.きずな114号について
 * 担当者からの報告:井上委員から原稿、写真など入力したものをCDでいただいたので、作業が進めやすかった。
 * 小さな校正もれが3か所あった。

V.きずな115号について
  1)巻頭言は、運営委員の井上 信一さんにお願いすることになった。
  2)原稿の締め切りは5月10日、発行日は6月1日、発送作業は6月2日。

W.援助申請の審議
 1)カンボジアのコンポンルアン村の高橋真也さん(信徒宣教者会)からの申請:@水上村教会の識字教室に通うための船の維持費2,740ドル A公立小学校への通学船の維持費2,740ドル、について検討した結果、合計5,480ドルの援助を決定した。
2)パラグアイのピラポ移住地のSr.林静子(聖霊会)からの申請:ピラポ聖霊小学校の学校運営資金として20万円について検討し、援助を決定した。
  3)ボリビアのオキナワ第二移住地のSr.白浜チエノ(イエスのカリタス修道女会)からの申請:70キロに及ぶ宣教地を廻る車の点検整備、車両保険、ガソリン代の費用として2,500ドル。全額の援助を決定した。
  4)ブラジルのサンパウロのSr.白沢康子(イエスのカリタス修道女会)からの申請:「豊かないのちを」という福祉活動団体を立ち上げ、大自然の恵みをいかす食品の生産を目指す活動を推進するために必要な車購入費として20,588ドルの申請があった。検討の結果、1万ドルの援助をすることに決定した。
 5)パキスタンのラワルピンジのSr.黒田小夜子(マリアの宣教者フランシスコ修道会)からの申請:サンジョゼフ・ホスピス(不治の病、家庭崩壊、身体障害など社会から見捨てられた人々を現在43名収容)にいる3人の子供達を通学させるための費用として、1年間20万円の申請があり、援助を決定した。

X.その他
 *中谷神父様が異動になり、4月4日から横浜教区伊那地方(長野県)の共同体を受け持つことになった。当会の運営委員は続けてくださる。
 *発送作業のお手伝いとして2名の方が決まった。
 *今年度のバザーは、10月9日(日)のヨハネ祭、同16日(日)の関口 カテドラル祭に出店を予定。
 *ホームページ用の容量が100メガバイトだったので、200メガバイトにアップした。費用も次年度から1万円上がることになった。
 *次回の運営委員会は、中谷神父様の都合に合わせて開催するので、現在未定である。場所は六本木チャペルセンターコーヒールームの予定。



皆様のご支援をお待ちしております

1982年9月、世界各地へ派遣されている宣教者を日本から支援するためにこの会は設立されました。以来、困難な状況にあって現地の人々と共に生活し、喜びも悲しみも分かち合って活動する宣教者を物心両面から支援してきました。これからも皆様からのいっそうのご支援をお願いいたします。
    会費:個人=1口/1か月 1,000円  法人・団体=1口/1か月 10,000円)
    ほかに賛助会員として不定期にご支援いただくこともできます。
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         日本カトリック海外宣教者を支援する会 会長 V.ローシャイタ
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