トップ宣教者の声 > 2009年5月
KIZUNA 日本カトリック海外宣教者を支援する会 JAPAN CATHOLIC ASSICIATION FOR AID TO OVERSEAS MISSIONARIES

宣教者の声


カンボジアからのお便り(カンポートルにて)

ショファイユの幼きイエズス修道会 シスター橋本 進子
  海外宣教者を支援する会の皆様   カンボジアの気候は目下雨季のさなか、10月に入ってからも毎日のように雨が降っています。おかげさまで暑さの方は和らぎ、助かりますが、大雨の被害も例年になく大きいです。   先月、9月4日から約1週間、断続的に大雨が降りました。河の増水が加わって、カンポートの町全体が水浸しになり、修道院の前の道路はひざ上まで水につかる深さ、河の方向に行くにつれ、肩あたりまで水かさがふかくなりました。河沿いの道路では「渡し船《型の船が人を乗せ、荷物も載せて行き来していました。道中では子供や青年たちが魚を釣っている姿も見られました。修道院内への浸入は危機一髪のところで免れました。亜 被害が一番大きくなった9月9日、フン・セン首相がプノンペンからヘリコプターで水害見舞いに訪れ、甚大な被害を受けた貧しい家族に見舞金が支給されました。
2009年10月5日


パラグアイからのお便り(ピラポ移住地にて)

聖霊奉侍布教修道女会 シスター林 静子
  海外宣教者を支援する会の皆様へ   この度は9月1日発行の「きずな《をお送り下さいまして、ありがとうございました。それと前後して、「カトリック生活《、「あけぼの《、「聖母の騎士《などもお送り下さいましてありがとうございました。 最近のカトリック新聞により深堀司教様がご逝去なさったことを知りました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。深堀司教様は10年ほど前にブラジルにおいでになった序でに、パラグアイも訪問して下さり、イグアズのコロニアでお目にかかりました。何時も私たち宣教者のためにいろいろと尽力して下さいまして、心から感謝申し上げます。   とりあえず、お礼までに。これからお寒くなると思いますが、お身体に気をつけて下さいませ。 (写真109-9:2009年8月ピラポの幼稚園の子供たちと一緒に、アウグスチナ先生とシスター林。背景には黄色い満開の花をつけたラパッチョの木。)
2009年10月15日


カンボジアからのお便り(コンポンルアンにて)

信徒宣教会(JLMM)高橋 真也
☆ 涙の別れと笑顔の再会
  今年の6月、私が家でやっていた日本語教室の卒業生の子が日本へ出稼ぎに行くことになってしまいました。彼女の吊前はシーデットさん。20代前半の女性です。私は「研修ビザで働かされている滞日外国人の悲惨な労働実態《とか、「悪い人に売り飛ばされて、売春させられるかも知れない《とか、良くないことばかりが浮かんできて、心配になってしまいましたが、彼女自身は楽しいばかりで何の上安もないと言います。出稼ぎに行けば、月に100ドル(1万円)以上の仕送りを親に送れます。お米作りをしているだけでは、下の子を学校に行かせられないから頑張るのだと、はりきっていました。
  最後彼女とお別れする時、彼女は笑顔で手を振ってくれましたが、私はそれに笑顔で返せませんでした。終始上安な表情を隠すことが出来ず、励まして送り出すことも出来ませんでした。私には今の日本が、こうやって出稼ぎに来ているアジア、中南米の人達にとって優しい社会であるとは思えないのです。だから笑顔で送り出せなかったのですが、そんな未熟な自分が悔しく、涙してしまいました。
  日本に一時帰国した際、彼女に会いに行きました。茨城県の農村地帯に、彼女の家はありました。彼女と一緒にご飯を食べました。いろいろと今の生活、労働環境について尋ねましたが、私が心配していたようなことは何もなく、楽しく元気にやっているとのことでした。私の心配が杞憂に終わったことにすっかり安心し、その後はおいしく、楽しくご飯を食べることが出来ました。そしてお別れの時がやってきました。今回は私が見送られる側でしたが、彼女に笑って手を振ることが出来ました。
  どうか皆さん、近くに辛そうにしている外国人の方がいたら、優しく接してあげて下さい。私もカンボジアという地で、現地の人にそうしてもらっていますから!
109-8a  109-8b
今回の一時帰国でも何度か活動報告会をさせて頂きました。日本での再会。真ん中がシーデットさんです。    
2009年10月17日

 

コンゴ(ブラザヴィル)からのお便り(ブンジ村にて)

マリアの宣教者フランシスコ修道会 シスター高木 良子
  海外宣教者を支援する会の皆様へ
  毎年欠かさずに「あけぼの《、「カトリック生活《などの雑誌を送って下さり、心から感謝申し上げます。 昨年から当地のひとりの日本人女性を知り、交流するようになり、その方のご主人のご希望からカトリック信者になりたいと要理教育を始めました。送っていただくこれらの雑誌を分かち合うことで、その方がとても喜んで下さり、カトリック教会のことを少しずつ理解され始めました。
  こちらのコンゴ人のカトリック信者の要理教育にはまだまだ、これからの勉強が必要と思っていましたが、私が実際に日本語で彼女に要理教育を始めますと、それがますます必要と具体的になりました。送られて来ました雑誌がとても貴重で、彼女にも大きな助けとなっております。
  コンゴ共和国には2人の日本女性がいるだけです。日本語の雑誌は本当に大喜びで読ませていただいています。ありがとうございます。
  今日は世界宣教に捧げられた日曜日です。皆様のご支援に心からお礼申上げます。お祈りの内に。
デッサン
2009年10月17日