トップ宣教者の声 > 2008年10月
KIZUNA 日本カトリック海外宣教者を支援する会 JAPAN CATHOLIC ASSICIATION FOR AID TO OVERSEAS MISSIONARIES

宣教者の声


チャドからのお便り(韓国仁川にて)

ショファイュの幼きイエズス修道会 シスター松山 浩子
  海外宣教者を支援する会の皆様
  皆様お元気ですか。いつもお世話になっているショファイュの幼きイエズス修道会のS.松山 浩子です。実は、援助修道会の故シスター・二条 あかねさんと親しくさせて頂いたのに、悲しくも交通事故で天国に召されてしまいました。チャドのンジャメナの墓地に眠るシスター・永瀬とシスター・二条のお墓があまりにも近くなので、写真に撮りました。
  今、一時帰国で仁川本部修道院におりますが、歯の治療とか、修道院のお手伝いに追われて、とても東京まで行けないので、とりあえず、少しでも多くの方々にアフリカのチャドの地で眠るシスター方のために、祈って頂きたいと思い、お便りしました。
  お体、お心をご大切に!
写真:107-2
寄り添って葬られているシスター永瀬とシスター二条
2009年2月2日

 

チリーからのお便り(フレシアにて)

聖霊奉侍布教修道女会 シスター伊藤 晶
  海外宣教者を支援する会の皆様
  先日、カレンダー受け取りました。ありがとうございました。お礼が遅くなってすみません。司牧のお部屋にカレンダーがありませんでしたので助かりました。
  こちらは1月、2月が夏休みです。1月は残務に終われましたが2月に入ってのんびり過ごさせていただいています。
  皆様の活動の上に神様の祝福がありますようお祈りしています。とりあえずお礼まで。
2009年2月7日

 

カンボジアからのお便り(コンポンルアンにて)

信徒宣教者会(J.L.M.M.) 高橋 真也
  ☆ 『死』の告知
  先日、一人の病人に付き添って、カンボジアの首都プノンペンにある病人受け入れ施設へ行きました。その施設は『エリザベト看護センター』といい、そこに入所すれば、ご飯や寝床が提供され、適切な病院に連れて行くお世話をしてもらえるのです。責任者は、イタリア人の看護婦であるパウラさんというレイ・ミッショナリーです。そこで、水上村から来てすでに4ヶ月ここに入所している、子宮がんのヤックさんという方に会いました。その日は、彼女の肺のレントゲンを撮った日で、これからパウラさんに、その結果を聞くということなので、私も立ち合わせて頂きました。
  パウラさんは「このレントゲン写真を見て。がんが肺にこんなにも転移してしまったの。今日これを見て、『もう希望はない』って、私もお医者さんも思ったわ。もう治らないのよ。と、はっきり伝えました。ヤックさんが泣きだしました。私もこらえられず、泣いてしまいました。でもパウラさんは泣きませんでした。
 水上村へと戻るバスの中で私は、パウラさんの言った『希望はない』という言葉の意味を考えていました。これは、もうがんが治る見込みはないという意味であって、決して「もうこれから生きていく希望がない《という意味ではありません。パウラさんが辛い気持ちで、まっすぐに伝えた正直な『告知』の中には、「あと余命いくばくの状況だとしても、『生きる』ということをあきらめないで《という意味が含まれていたはずです。そのことをちゃんと伝えたかったから、きっとパウラさんは涙をこらえていたのです。
 今日の出来事に立ち会えたことへの感謝と、これからヤックさんを出来る限り訪問したいことを、メールでパウラさんに伝えると、こんなメッセージが返ってきました。

     今日のように、こんなにも悲しいことを患者さんに伝えることって、いつも大変です。

      でも、それよりも大変なことは、死までの時間の苦しみに、一緒に付き添うこと。

      だから、真也が言う、死を迎える彼女を訪問するということも、とても大変なことだと思う。

      でもそれは、共感と愛の心を示す、とても良い方法でもあります。

      そして私は、そのような関わりによって、

      一人の病人に対して、みんなが互いに優しくなれることを、本当に信じています。

      イエスが99匹の羊をおいて、一匹の迷える羊を探し求めたように。

写真:106-21
右がヤックさん、左が夫です。この写真を撮った時は、まだ告知がなされる前でした

2009年2月9日

 

アルゼンチンからのお便り(ブエノスアイレスにて)

スピノラ修道女会 シスター 石倉 倫子
  海外宣教者を支援する会の皆様
  先日は、素敵なカレンダーをお送りくださり、本当にありがとうございました。
  こちらの夏も、天候異変のようで、暑かったり涼しかったり・・・。12月に始まった夏休みも学校の教職員はそろそろ終わりに近づいていますが、子供たちはまだ、あと1か月残っています。
  進級に引っかかっている子供だけが、最終の追試験のために2月下旬に学校に来ます。驚いたことは、小学校一年生でもテストに受からないと落第です。
  皆様のお仕事の上に神様の祝福を祈りつつ。
                      
2009年2月12日

 

エチオピアからのお便り(ゴサにて)

マリアの宣教者フランシスコ修道会 シスター小田 美津江
    海外宣教者を支援する会の皆様
  このたびは、寛大なご支援を決定下さり、ありがとうございました。事務局からご送金下さいましたとのお知らせをいただき、さっそく共同体の姉妹たちに報告いたしました。
  2月6日小学校校長・シスターヒルダと共にアワサに買い物に出かけた際、アワサのデッシェン銀行にて無事エチオピアに入金されていることを確認いたしました。また、アワサ教区のロレンソ・チェレソリ司教様にも報告いたしました。司教様が鉄製ネットをどこから購入すればよいか、アディスアベバの神父様に問い合わせて下さるとのこと。とても心強く感じながら、帰路につきました。
  新聖堂建設場所を決定する時は、司教様も建築事務所の方たちと共にいらして下さり、私たちの意見もたずねて、決定されました。先週2月3日から敷地の準備が始まりました。石や砂の購入に少しとまどっているようですが…。多くの人々のご支援をいただいての新聖堂が無事に完成し、近所の多くの人々にとって心の糧の場となりますよう、どうぞお祈り下さいませ。2件の援助金、それぞれについて使用後、くわしい内訳と共に後日報告させていただきます。
  さらに今日は、日本の美しい庭園のカレンダーを送っていただき、ありがとうございました。手芸作業所の責任者であるシスター・マドンナが、さっそく作業所の女性たちにも見せましょうと、喜んでいただいていきました。日本の庭園は他のどこの国にも見られない特別な味わいがありますね。きっと作業所を訪れる人々の目を楽しませることでしょう。
  今日は、無事入金されていることを報告しますと共に、心からの感謝を込めて、皆様の上に神様の豊かな祝福をお祈り申し上げます。
写真107-3
2009年2月12日


チャドからのお便り(ンジェメナにて)

ショファイュの幼きイエズス修道会 シスター日置 マリエ
     「修道会創立150周年記念ミサをチャドの人々と共に《
  新しい年も早や2月を迎えました。
  大小様々な問題と向き合いつつ宣教に従事しておられる仲間の皆様、そして事務局の皆様はじめご支援くださっている皆様方から勇気と力と希望を頂いていることへの感謝を申し上げます。
  さて、ンジェメナでは昨年暮れに、当修道会の創立150周年記念を主日のミサの中で荘厳に祝って頂きました。普段は2回あるミサを1回にして頂いたため、約1000人の方々が喜びを共にしてくれました。当会のカリスマ及び事業を象徴する物品の奉紊の際、説明に耳を傾ける現地の人々の姿が印象的でした。
  ミサ後の祝賀会には創立者の意向に沿って、より貧しい人に該当する路上生活の子供たち約15人を招待して会食を共にしました。日頃、泥棒を働いている子どもたちですが、その日は皆、いい笑顔を見せてくれました。
  チャドの地に眠るシスター永瀬を始め、他の今は亡き会員のミッシヨネールたちがその日、天国からエールを送ってくれたことでしょう。創立者と共に。
  どうか今後とも皆様方の温かいご支援を心からよろしくお願いいたします。
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写真左から:お祝の特大ケーキ、姉妹たちが一緒になって、招かれた路上の子供たち
2009年2月13日


パラグアイからのお便り(ピラポにて)

聖霊奉侍布教修道女会 シスター林 静子
  海外宣教者を支援する会の皆様
  先月は美しいクリスマス・カードをお送りくださいまして、ありがとうございました。日本はただ今立春といっても、まだまだ厳しい寒さが続いている頃と思いますが、如何ですか。
  私の方は、お陰さまで元気で働いておりますから、ご安心下さいませ。ピラポ教会の主任司祭が昨年の11月から3ヶ月、休暇でイタリアにお帰りになりました。そして、先日病気治療のためそのお休みを延長されるとのお便りがありました。神父様の上在の間、洗礼証明書、結婚証明書などを必要とする信者さんが来られます。そのため私が司祭館の鍵を預かっていますので、それらの証明書を代理で発行しています。主日のミサには20kmくらい離れたお隣りの農学校から神父様が来て下さいますが、時たまおいでになれない時は、聖言葉の祭儀をして、ご聖体拝領をしております。
  この国でも司祭の老齢化、それに人手上足となりまして、一人の主任司祭が20~30くらいの巡回教会を持っておられます。ピラポ教会の主任司祭も60歳過ぎてから17の巡回教会をお一人で回っておられました。
  カテキスタ、教会委員の方たちが、教会の清掃、ペンキ塗り、維持のためによく働いておられますが、精神面の方は人が足りません。私たちの会でも、第一線で働いていたシスターたちが50代、60代ともなりますと、次々と病気になりまして、養生をしております。私の共同体でも55歳になったシスター・マリアデロッサリオが脊髄の病気になり、昨年の9月末からアスンシオンに行って、静養中です。その代わりに韓国人のシスター・エリザベトがやっと今年の2月の初めに来てくださいました。彼女は40代ですが、学校の経理と宗教を担当して下さることになりました。
ご存知のように元司教であったルゴ氏が大統領になりました。パラグアイでは、11月、12月のセッカで作物の収穫が半減いたしました。幸い、雨乞いのお祈りの結果、1・2月と毎週雨が降りまして、お百姓さんたちはまた、勇気を出して、蒔き付けをしました。この頃は田畑も青々として、皆ニコニコするようになりました。インフレにもかかわらず、月謝は据え置きにして、ただ今受付中で、2月23日から新学期が始まります。
  日本も自動車産業が大打撃を受け、失業者が出たそうで、パラグアイから出稼ぎに行った人たちも次々と帰ってきております。私は3月末に2か月の休暇をとって、日本に一時帰国いたします。その際に皆様にもお目にかかって、お礼かたがた、近況をご報告したいと思っております。
  末筆ながら、シスター金永とここの学校長をしているシスター・ルシアがよろしくと申しております。聖霊のおんいつくしみによりて。
写真:107-4
2008年12月ピラポ聖霊幼稚園年少組卒園式 アグスチナ先生と私
2009年2月16日