トップ宣教者の声 > 2002年12月
KIZUNA 日本カトリック海外宣教者を支援する会 JAPAN CATHOLIC ASSICIATION FOR AID TO OVERSEAS MISSIONARIES

宣教者の声

フィリピン

善きサマリア人修道会 シスター後藤 圭子
クリスマスと新年のお喜びを申し上げます。
各地で多発している爆弾テロ、絶えることのない紛争。この人の世に幼子イエスは、今年どんなメッセージを携えて訪れて下さるのでしょうか?全ての人の心が平和と喜びで満たされますように!
皆様のご意向のため、9日間のミサをささげて、変わらぬご支援への感謝とさせていただきます。皆様の尊いご活動が全世界へみことばを伝える大切な支えでありますように。
「きずな」ありがとうございました。多くの方々のお働きに力づけられ、感謝しています。暴力のない世界を願いつつ、祈りを共に。
(シスター後藤他5人のシスターの連名で)
2002年12月3日投函




韓国

聖ドミニコ宣教修道会 シスター徐 元子
師走、一年間の総決算の月で内外ともにおいそがしい日々をお過ごしでしょう。
この一年間「きずな」をお送り下さいまして心からお礼申し上げます。「きずな」を通してたくさんの方々が色々の困難にめげず奉仕しておられることを見、聞き、感動します。韓国も長い冬の季節に入り、外はすっかり凍りました。今しばらくすると、湖の波、滝の流れがそのままの姿で凍ります。私は今、68歳ですが、元気で祈りながら、氷の道を車で行ったり、来たりしています。
私のいる所は江原道の田舎ですが、バスがまれにしか通りません。雪が降る日は暖かい日で、1月、2月になると、−15℃、−20℃にもなります。山の木々、草花はこの期間しっかり土の中でたくましく待っています。待つことは本当にすばらしいです。どうか皆様、お元気で。
2002年12月4日発送




イタリア

御聖体の宣教クララ修道会 シスター本多 葉子
日本カトリック海外宣教者を支援する会の皆々様
御降誕祭、新年おめでとうございます。
わたしたちの憩い慰めである平和の君よ、いそいでおいで下さい。
またもや神の恵みの時、救いと平和、和解の日、聖霊が私共に語って下さる時がめぐって来ました。この希望に支えられ、世界平和と多くの人が神の御国に入られるよう努力しております。
日頃の皆様のご支援を感謝しつつ、新しい年にも神の祝福が豊かにありますよう祈って。 かしこ。
2002年12月5日投函




パラグアイ

聖霊会 シスター林 静子
海外宣教者を支援する会の皆様
クリスマスと新年おめでとうございます。
昨年中は色々とお世話になりまして、厚く御礼申し上げます。毎週送って頂いておりますカトリック新聞により日本の教会の動きもおぼろげ乍ら解ります。
日本は冬のクリスマス、こちらは真夏のクリスマスでまぶねのお供え物に西瓜やまくわ瓜、トウモロコシが並びます。
私たち日本から派遣されたシスターたちも年々歳を取りますが、お陰様で元気で働いております。
今年の12月22日には、三つの移住地の日系人の信者さんたちがラパスで、合同のクリスマスをいたします。幼稚園のおゆうぎ会が12月14日、卒業式が20日にあります。
12月23日夕方にはエンカルナシオンの司教様と神言会、聖霊会の管区長様方がおみえになって、私たちの送別会をして下さることになりました。人手不足のために30年間働いたコロニアから聖霊会は引き上げることになりました。
幼稚園は日本人会が引き継いで下さることになりました。建物は来春から日系人の老人のクラブに使われます。
布教のため私たちに個室を2部屋貸して下さることになりました。私はピラポのコロニアに転任になり、そこから定期的に通って、日系人のお世話をします。もう一人のパラグアイ人のシスターは50km離れたエンカルナシオン市から青年たちの司牧に協力されます。
ラパスの主任司祭は神言会のマルセロカイネル神父様で、アルゼンチンの方ですが、76歳で25の小聖堂をかけ持ちですから、手がまわらず、お気の毒です。
どなたか日本から、たとえ短期間であっても若い宣教者、カテキスタの方が来て下さったらと切に望んでおります。
クリスマスを境に私共三人のシスターたちはそれぞれの任地に参ります。
同封の写真は去る11月24日にサンタローサ教会で、初聖体をいたしました時に写しました。
パラグアイ
ただ今、パラグアイでただ一人日系人のために働いて下さっていらっしゃる神言会のクルッカ神父様が、その日に車で2時間も掛かるマリアアクシリア教会から来て下さいました。
11月24日はクルッカ神父様の叙階41年の記念日にも当たり、大変喜んでおられました。 日本はこれからますますお寒くなると思いますが、どうぞお体にくれぐれも気を付けて、お働き下さいませ。
右、とりあえずクリスマスのご挨拶までに。
聖霊のおんいつくしみによりて。 さようなら。 12月8日カアクペの聖母の祝日に
2002年12月8日付




ドイツ

宮崎カリタス会デュッセルドルフ修道院 シスター上村 清香 他一同
謹んで主の御降誕と新春のお喜びを申し上げます。
本年中も「きずな」をお送りいただきましたこと、心より御礼申し上げます。
皆様のご尽力でどれほどの宣教者が力を得ている事でしょうか・・・。
皆様のご奉仕に主が豊かな祝福とお恵みをお与え下さり、またお一人お一人の上に幸多き年の訪れがありますよう、心よりお祈り申し上げます。
2002年12月16日発送




香港

天使の聖母宣教修道女会 シスター蓬田 トシ子
クリスマスおめでとうございます。
皆様方のお働きの上に主の祝福とお導きがございますようお祈り致します。
いつも「きずな」をお送りくださいまして、ありがとうございます。各地の大変な状況の中で働いていらっしゃる神父様やシスター方のご様子に接し、香港は恵まれた状況での仕事に(信者の方々の支えもあって)申し訳ない心で一杯になります。
香港は香港での問題もありますが、少人数ながら生活の面でも信仰の面でもよく支えあって、一つの家族の姿を生きていることは、宣教者としてうれしいことです。「海外宣教者を支援する会」の皆様の霊的支えと、感謝いたします。
クリスマスカードをありがとうございました。
2002年12月16日付




フランス

ショファイユの幼きイエズス修道会 シスター船曳 沃子
早々にお祝詞をありがとうございました。「一人もかなしむ人のいない世界へ・・・」との思いとは、はるかに異なる歩みを選択する私たち・・・。
昨年「2002年こそ全ての人々が平和の道を歩むように」との思いもむなしく、今年も数知れぬ多くの人々が苦しみと貧しさ、難民への道を余儀なくされました。そして、その余波は今も長く尾を引いているのが現実。いつになれば全ての人の心が、今年も私たちのもとに降誕された御子、そして御父のみ心を知ることが出来るのかと。
でもそれは、他者に望むのでなく、先ず私自身の内面からの回心が呼びかけられているのでしょうね。人間の中にある闘争心が、人々の幸せを願うやさしさに変わることを願いながら、これからも頑張りたいと思います。
どうぞ皆々様も呉々もご自愛なさりながら、そしてその働きの上に神の祝福をお祈り申し上げます。
2002年12月19日発送




フィリピン

札幌教区派遣 祐川 郁生神父
初めまして。札幌教区からフィリッピンのミンダナオ島中央にあるキダバワン教区に派遣されている祐川 郁生(すけがわ ふみお)神父です。
「きずな」をお送りくださり、大変興味深く拝見させていただきました。やはり、どこにいても海外で宣教されている絆を感じます。
私は1996年からフィリッピンにおりますが、1998年からミンダナオの東ダバオ州におりました。今年(2002年)の6月からキダバワン教区に移り、Easter Villageという孤児たちを中心とする活動を行っています。詳しいことは最近作ったばかりのホームページをご覧下さいませ。
取り急ぎ、お礼まで。
ホームページ http://www.csd.or.jp/easterv/easter.htm
Email: sukke@skyinet.net または easterv@csd.or.jp
2002年12月20日発信




ブラジル(マト・グロッソ・ド・スル州)

フランシスコ会司祭 小川 満
絵葉書
主キリストのご降誕と新年のおよろこび申し上げます。
旧年中は大変お世話になりました。お陰様で同封の絵葉書のような立派な教会を建立することができました。これもひとえに皆様方のご理解とご支援によるものと感謝しております。この新しい教会は貧しい地区の入り口にあり、しいたげられている多くの人たちの精神的な、心の中心として機能することでしょう。 街の裕福な地区に住むある信者さんが言いました。「立派な美しい教会は、なにも金持ちだけのものではなく、貧しい人たちも良いものを共有する権利が有るのですよね。」街にあるきれいな教会はみな裕福な地区にあり、それの一部は、やはりドイツやイタリアなどのヨーロッパの教会の援助で建てられたものです。新しい教会の建立を通じて福音の心が伝わっているような気がしました。
今回、日本の皆さまの援助で建てられたこの教会は近代的で、内部も現代の若者たちに受けるようにしました。末永く若い人たちを引きつけることのできる共同体、何時かは他の貧しい教会を支援できる共同体に育ってほしいと思っています。
なお、新年度より、私は隣町に移動になります。今後とも以前に変わらないご理解とご支援の祈りをお願いいたします。
新しい連絡先は次の通りです。
Fr. Tito Ogawa ofm.
79890-000 Cx. P. 20
Itapora - MS. Brazil
E-Mail mifratito@enersulnet,com.br
2002年12月20日ドゥラード市にて
2002年12月




ブラジル

宮崎カリタス修道女会 ブラジル準管区 シスター白沢 康子
平和とよろこびのうちに
幼児イエスの御誕生をお迎えのことと存じます。
パパ様の御意向にそってますます平和のためロザリオを熱心に祈りたいものです。
今年度は格別なご協力を頂き心より感謝申し上げます。只今基礎工事が終了いしました。かねてからのサッカー・コートは来春には完成する予定でございます。
どうぞお恵み豊かな2003年をお迎え下さいませ。
感謝と賛美の内に!
2002年12月クリスマス




パキスタン

マリアの宣教者フランシスコ修道会 シスター岡野 真弓
(英文を《会》で訳したものです) クリスマスと新年おめでとうございます。
いかがお過ごしでしょうか。新しい「きずな」と私たちへのご支援有り難うございます。
皆様におかれましては、私たちを支援するために引き続き頑張っておられることと思います。
私も元気で頑張っています。この国の大変な情勢にも拘わらず、私たちの毎日の生活は変わっておりません。相変わらず沢山の患者さんたちが私たちの病院にやってきて、私たちは大忙しです。それは私たちにとってお恵みのようなものです。
近いうちに、聖ラファイエル病院についてもっと沢山のニュースをそちらに送るつもりです。
ご承知のように、殆どの人々がとても貧しいのですが、それでもこの人たちは自分たちの家族と共に人生を楽しむ術を知っているのです。
この人たちのために、特に平和のために祈ってください。
主が皆さんの新しい年を実り多きものとされますように。沢山の愛を込めて。
2002年12月24日発信




タイ(バンコック)

聖パウロ女子修道会 シスター阿部 羊子
タイの風景
遅ればせながら、クリスマスと新年おめでとうございます。
すべての人々に、心の安らぎと幸せを祈りながら、2002年のクリスマスを、熱々のタイ国で祝うことができました。クリスマス・カードありがとうございました。皆様もお元気でお過ごしですか。
今年も多くの人に支えられ、タイ国の人々に神様からの喜びと励ましのメッセージを届けたい・・・ひたすらそう願って励むことができました。いつもお祈りと励ましをありがとうございます。
講談社の聖書マンガ本のタイ語版を完成させて後、単行本@「愛と結婚」、A英タイ対訳“Finding the Serenity of Acceptance”、Bマンガ ベンハー(2巻)の再販を、それぞれ5,000冊制作出版し、C10月にはAが品切れになり、5,000冊再版できました。その他CD新作4枚を加え、前年に制作したCDの再版もできて、FSP-Thailandの制作物は少し賑わいを増し、マンガ15冊、単行本3冊、CD11枚、ヴィデオ1本です。
姉妹たちと感謝喜びの内に、宣教に多いに役立てています。
これからも、姉妹たちと共に良い作品を探して制作し、タイの人々に届けて行きたいと思います。2003年の企画はもう目いっぱい予定されていて、私のエンジンは・・・どこからか不思議なほどに拍車がかけられ、導かれているのを感じます。2003年は、人生60周年の未の年を迎えます。感謝と祈りを込めて捧げていきたいと思います。
皆様の上にも、主の豊かな祝福とお恵みをお祈りいたします。謹賀新年!
2002年12月27日 心こめて、祈りこめて。
2002年12月27日




イタリア

聖パウロ女子修道会 シスター竹内 街子
海外宣教者を支援する会の事務局の皆様へ
2002年の御降誕祭の賛美を皆様とともに。愛と感謝をそえて。
「きずな」を通して宣教の生々しい活気にふれ、教会の宣教活動にあずからせて頂いています。宣教者たちが聖フランシスコ・ザベリオの血筋による今日の日本人ですから、「私も」と立ち上がる思いです。
「きずな」の見える力、見えない生命力に神の豊かな祝福を祈り求めて。
感謝の心で。        聖パウロ女子修道会全員
2002年12月




マカオ

聖パウロ女子修道会 シスター山田 洵子
ローシャイター神父様とカトリック海外宣教者を支援する会のスタッフの皆様少し早いのですが幸便にて。
ご降誕と新年おめでとうございます。
昨年はいろいろご配慮いただきありがとうございました。おかげさまでプロジェクトも入手でき、一同感謝申し上げます。今年7月にDVD 《十戒》を制作、北京語(中国公用語)、広東語(香港・マカオ・広東省用)、英語、そしてタガログ語(フィリッピン語)の同時訳が完成し、教会、学校、家庭などに普及中です。
これはアニメーション・タイプで教理教授にも使えますので、発表会で好評でした。
日本語は入っていませんが、どこかの教会でもお使いいただければと思い、謹呈させていただきます。
2002年12月




ブラジル

宮崎カリタス修道女会 シスター川端 千鶴子
海外宣教者を支援する会のスタッフの皆様
御主のご降誕と新年のお慶びを申し上げます。
ゆく年も皆様のお働き、折々のお便りありがたく、感謝しております。新しい年も幼児イエスの祝福の内により良きみ旨の遂行に励んで参りましょう。
サンパウロは暑さと雨でとけて流れそうです。馬小屋の雪がちょっぴり欲しいところです。
ラールの子供たちが心をこめて作ったカードです。
ブラジル
2002年12月




カンボジア

ショファイユの幼きイエズス修道会 シスター黒岩 あつ子・園田 国子
クリスマスと新年の喜びを申し上げます。
私たちはカンボジアで暑い暑いクリスマスを迎えています。13日プノンペンからシェムリアップに移り、現在教会にお世話になっております。家も見つかり、年内に住居も安定する予定です。新しい土地で、教会の皆様が心暖かく迎えてくださり、たくさんの祈りに支えられて、この地まで達することが出来ました。私たち皆で感謝と喜びのうちに、クリスマスを過ごしております。
星の導きによって博士たちが救い主を見つけたように、私たちも神様の導きにおまかせして、これからの歩みを続けることが出来るよう、どうぞ引き続きお祈りください。
シェムリアップは世界三大遺産で有名なアンコールワットがあるので、観光客が多いですが、町としてはプノンペンより緑が多く、落ち着いています。プノンペンのバイクタクシーに比べれば、少なく、安全性も高く、安心してバイクに乗れそうです。この町は小さくて、まとまりのある町で、私たちは気に入っています。周辺にはたくさんの貧しい村があります。ここで新しい使徒職が示されるでしょう。
マリアのうちに、生きておられるイエズスのうちに一致して!
2002年12月




タイ

ヌベール愛徳修道会 シスター村上 モニカ・水元 文子・森 清子
クリスマスと新年のおよろこびを申し上げます。
いつもはげましと暖かいご支援をいただき感謝しています。
「きずな」をいつもお送り下さりありがとうございます。皆様のご活躍のためにもお祈りの中に一致しております。
2002年12月




ミクロネシア

援助マリア修道会
シスター真浦 キヌエ
クリスマスおめでとうございます。全世界が平和の光で満たされることを祈りつつ、お祈りと支えありがとうございます。
シスター赤岩 恵子
今年は新司祭誕生のよろこびがありました。自立する教会を目指して小さな一歩一歩を歩んでいます。
シスター木村 和恵
お陰様で22年間の歩みの中でミクロネシア人のシスターが6人誕生しています。お祈りを続けてくださいますように。ありがとうございます。
シスター斉藤
私たちのポンペイでの宣教も長くなり、だんだん根付きました。これもみなさま方の暖かい援助によるものと思っています。幼きイエスのよろこびと平和が広がりますように。
2002年12月




ドイツ

聖パウロ女子修道会 シスター比護 キクエ
主のご降誕と新年のお喜びを申し上げます。
お元気で日々ご活躍のことと思います。
いつもお祈りと「きずな」をお送りいただきありがとうございます。世界で奉仕しておられる他の宣教師の方々の記事を読み、いつも励まされています。私もドイツに来て16年、私が来てから入会したふたりのユニオーレスが来年1月に終生誓願を立てる予定です。彼女たちと一緒にドイツのために働けることを感謝しています。
新しい年が地球に住む全ての人々にとって真に平和な年となりますよう祈りつつ。感謝のうちに。
2002年12月




フィリピン

山頭 泰種神父
幼子のご誕生と新年のお喜びを申し上げます。
第三の千年紀が始まって二年が経過しました。
グローバル資本主義経済が地球上を覆い、そのスピードはますます加速するばかりです。その行き着くところは、「弱肉強食」です。強い者はさらに強くなり、弱い者はさらに弱くなる。世界の富の一極集中化がさらに進行し、世界中の国々で貧富の格差が増しています。
日本では一年間の自殺者が三万人以上、過労死が百人以上と聞いています。また、大都会の公園や公共の場には仕事のない人々が増えています。ニ十年前には見かけなかった光景です。どうしてこのような現象が地上のあちこちに出現したのでしょう。
それは人類が正しくない方向へ進んでいる、極論すると、人類が破滅へと向かって進んで来た結果ではないでしょうか。
フィリピンで私が今特に関わっている問題は、ミンドロ島の地下資源採鉱のため外国資本が入り込み、山岳民族が殺され、村々から追放されてマニラ首都圏や近郊に避難民としての生活を余儀無くさせられている数百の家族です。国も地方自治体も援助の手を差し出してくれない現実。
「解放の神学」だけでなく、今日のあらゆるキリスト教会や心ある人々は、「貧しい人々を優先的に選択する」という一大スローガンのもとに力強く歩いています。私たちも身の回りを注意深く観察しながらその歩みに加わりましょう。幼子イエス・キリストの微笑に導かれながら…。

追伸:お元気のことと存じます。今月31日で当西本オフィスを出ます。連絡先は下記のようになります。また、今年7月からフランシスコ会士・佐藤 宝倉(さとう ほうぞう)師がフィリピンで働いています。よろしくお願いします。
Rev.Fr. Michael Y.Yamagashira
C/O Rev.Fr. H.Sato O.F.M., Franciscan Provincial House
69 San Pedro Bautista St., San Francisco del Monte
1104 Quezon City Philiooines
Tel. 373-2973〜2974
2002年12月




ブラジル

大阪聖ヨゼフ宣教修道女会 シスター馬場 美保
the chirden of Brazil
「きずな」を通して多くの宣教者の方々のご苦労を知り、また日本で支えて下さる皆様のことを知るにつけ、大きな支えと勇気を頂いています。
年中夏ですが、特にクリスマス頃が暑いここですが、子供たちと共にクリスマス、卒園(12/14)の準備に励んでいます。来年からの新しい政権でインフレ、失業の増え続けることへの歯止めが出来ますことを祈るこのごろです。
祈りと感謝のうちに。
別添:保育所便り―"Amiguinhos de Jesus"
保育所便り
私たちの保育所の一つの特徴は、音楽の時間があることです。毎年クリスマス、卒園式にはクラス毎に何かを発表します。香里幼稚園から頂いたタンパリン、トライアングルにスズ、道尾から頂いたピアニカは大活躍です。昨年よりシスター平田の奮闘で、一段と創造的になっていますが、さらに今年は木の実をくりぬいて、中に豆を入れたマラカス。サポカイアという木の実の、分厚い殻の中をきれいにして、しっかり乾燥させ、音が響くように切り目をいれます。そして、棒きれでたたき、ドレミファソ・・・の音を探り並べて、特製の楽器を作っています。子供たちは、週に一度のこの時間が大好きです。特に、普段先生を手こずらせる《わるがき》たちが真剣に取り組む姿は、実に感動的です。

《ありがとう》
市の要請と地域のニーズに応えるため、2教室と多目的広場の増築を考え、検討しています。
各支部の共同体や多くの協力者から頂いたお金を積み立てています。今年もまたソロプチミストの皆様からご寄付を頂き、大きく実現に向かっています。
2002年12月




フィリピン(バコロド・シティイ)

幼きイエス会 シスター松村 靖子
クリスマスと新年おめでとうございます。
この度はクリスマス・カードと「きずな」81号をお送り下さり、ありがとうございました。いつも興味深く読ませていただいております。
今年から日本での仕事が少し多くなりますので、「きずな」は日本で読ませていただくことにします。今まで長い間本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
皆様の上に神様の豊かな祝福がありますように。
2002年12月




フィリピン(マニラ)

無原罪聖母宣教女会 シスター守山 陽子
新年おめでとうございます。
皆様お元気でおすごしでいらっしゃいますでしょうか。
いつもニュース・レターをありがとうございます。
戦火のはげしい地域での宣教者の方々のニュースに、心ゆさぶられ、いつもお祈りさせていただいております。今年も皆様の地道なお働きが神さまの祝福のうちになされますようお祈り申しあげます。
さて、私事ですが、3年弱のフィリッピンでの使命を終えて、3月には日本に戻る予定です。今後は再び日本での使命を果たしていくことになります。短い間でしたが、皆様のお祈りを心から感謝しております。
春、落ち着きましたら、事務局にもあいさつにうかがわせていただくつもりでおります。今年の冬は厳しい冬とのこと、どうぞお元気で寒い冬をあたたかくおすごし下さいますように。
2002年12月




フィリピン(ケゾン・シティイ)

援助マリア修道会  シスター佐藤 満子
クリスマスと新年おめでとうございます。
ご丁寧にクリスマス・カードをありがとうございました。いつも宣教地にいる私たちのことを心にかけて頂きとてもうれしく思っております。
「きずな」もお送り下さり、感謝しております。いつもたのしみにし、興味深く読ませて頂いています。
いろいろな宣教地での体験を聞かせていただき、支えと力をいただいております。
本当にありがとうございました。これからもよろしくお願い致します。
感謝と祈りをこめて。
2002年12月




インドネシア(メダン)

聖母カテキスタ会 浜谷 真佐美
イエズス様は私たちがお世話している子供たちの中にもお生まれになりました。
子供たちは大変楽しく、明るく元気でにぎやかにクリスマスを迎えておりました。
主よ、この子供たちの生活をお助け下さい。願わくば、このような子供がこの世に増えないようにして下さい。本人はもとよりお家族がどんなに大変でしょうか。
どうか彼らのご家庭にあふれるように神様のお恵みが降り注がれますように。この子の家族がこの子供を通して神様への導き、神様の光を見ることができますように。
アーメン。
私はインドネシアで海外宣教してもう25年目を迎えようとしています。
「きずな」を通して、本当に本当に係の方、神父様方、職員、全会員の方々にどのようにお礼を申し上げたら良いのか、言葉に表すことも知りません。
只々、助けられ、祈りと直接のご援助によって守られ、勇気と希望をもって感謝のうちに働かせて頂いたことを振り返りながら、日々をアーメン アレルヤをもって祈りにかえさせて頂きます。24年間本当にありがとうございました。
2002年12月




チモール(Suai)

イエズス会  山田 経三 神父
祝 主のご降誕、新年
クリスマス・カードをごていねいにありがとうございます。Diliに立ち寄った際に受け取りました。
私は3ヶ月の間 Aileuでの司牧を終え、12月よりSuai(車でDiliより7時間余り)Jesuit Social Missionで働いています。おかげさまで、すべて順調でずーっとここで働き、生活します。
皆々さま、くれぐれもお元気で。祈りのうちに。
2002年12月




イスラエル(エルサレム)

マリアの宣教者フランシスコ修道会 阿久津 玲子
新年おめでとうございます。御公現の光のうちに皆様、新たな年2003年をお迎えられ、お元気でお励みのことと存じます。何時もお送り下さいます「きずな」によって世界に拡がる日本人宣教者の勇気ある活動を誇りに思い、私も世界の片隅で励まされております。
昨年頂きました援助金で、今ヘブライ語での「教会の祈り」の本が出来上がり、ユデオクレチアン教会一同、心から感謝申し上げております。イスラエルの文化をとり入れ、教会暦に沿って祈れることは、歴史上にもなかったことで、新しい聖霊の息吹を思わされるものです。お願いしました他の計画も徐々に実現されますこと、希望のうちに待ちながら、改めて御礼申し上げます。
イスラエルの内乱は益々困難化し、イラクとの問題も重なり、緊張の続く毎日です。
沢山の犠牲者を出し、悲しみの涙、うらみの心はイエズス様の地を荒廃させております。クリスマスも巡礼者はなく、さびしいものでした。私たち一人一人が心のうちに平和とゆるしの小さな灯をともすことが、あえて今日の世界に平和をもたらすものではないかと反省させられます。
では皆様のご活躍を神様がその祝福で満たして下さいますようお祈りしつつ。
2002年12月




ブラジル(アマゾナス州)

マリアの宣教者フランシスコ修道会 シスター浅沼 みどり
生活の様子
主のご降誕と新年おめでとうございます。毎号の「きずな」を通して、日本の皆様とも、世界中の宣教者の皆様とも強く結ばれていることを感じています。ありがとうございます。
ブラジル北管区アマゾンに派遣されて1年になりました。1月4日から9日まで、私たちの司教座教会のある街テッフェで、全小教区の代表者が参加して毎年開かれる集会に、初めて行きました。モーター船(教会の)に3日2晩乗って、ジュルワ河を下って行きました。飛行機なら40分の距離なのですが、6人の代表者では、とてつもなく高くつきます。陸路はないので、皆船路で来ます。集まりでは、召命の年2003年をどのように過ごすか、宣教の次元と霊性、各小教区と司牧グループ(カテケージ、召命、家族、先住民族、コミュニケーション、養成、幼児、青少年、典礼、土地の問題等々)の体験の分かち合いと提案などが内容でした。
2日目の宣教の次元・霊性には講師としてケベック外国宣教会のギド神父様と信徒宣教会の若いご夫婦が招かれていましたが、驚いたことに、ギド神父様は、1971年から85年まで日本の川崎・東京で働かれた方でした。
神父様も日本人の私がいることにびっくりしておられました。日本では「ギー神父様」と呼ばれていらっしゃったそうです。今はブラジル司教協議会の宣教部門でアマゾン地区を担当しておられます。日本をとてもなつかしんでおられました。堀江神父様がアマゾンから東チモールに移られてから、日本語の神父様がいらっしゃらなかった所で、神様からの大きな贈り物です。
海外宣教者を支援する会の皆様に神さまの豊かな祝福とご健康を心からお祈り申しあげます。今年もどうぞよろしく。
なお、「ギー神父様」の住所は次の通りです。
Pe. Guido Labonte
Rua Eduardo Ribeiro 287
Manacapuru - AM Brazil
Tel(92) 629-7599
2002年12月




ブラジル(パラナ州)

長崎純心聖母会 シスター堂園 みつ子
 皆様いかがおすごしですか?今年の夏は夏なのに寒くなったり急に暑くなったりして体がついていかないのが現状です。老人の家は天井なしの長屋です。天井はりの申請は来年まで持ち越しになりました。暑い日は暑過ぎて家の中に入れず、寒い日は寒過ぎて、この時も家の中に入れません。お年寄りは一日の大部分を家の外で過ごすことになります。
 週末には若者たちがボリュームを最高に上げて音楽のような騒音を聞いています。修道院でお祈りするのも難しい状況です。幸い教会関係者の協力で来年は何とかなりそうです。
 また、このグループは託児所のトイレを男女別にする工事を引き受けてくれました。Amoreiraの町の人々が動き始めた画期的な出来事なのです。また日系人の方から豚と牛をいただき、くじにしたら、当たった方がまた牛を寄付してくださいました。
 8月の聖母被昇天の祝日には、申請中だった私立純心幼稚園の許可が下り、新たなスタートを始めました。
 10月の大統領選挙で初めて野党のルーラ氏が当選し、1月の就任式に向け新しい閣僚の人選に力を注いでいます。たくさんの問題を抱えていますが、まず一番に飢えをなくすために特別な組織を作りました。「ブラジルは良くなるかもしれない」、大部分の国民は期待しています。隣のアルゼンチンやコロンビア、ヴュネズエラに比べるとまだまだ良いのですが、Wカップで5回目の優勝を果たし、その余韻が残っているのかもしれません。
 選挙中はドルが急上し、スーパーに行く度に値段が変わるので、お母さんたちは失神しそうだと話していました。実際、心臓に問題があったお年寄りがスーパーで倒れ亡くなった事件もありました。
 先日、サン パウロ州のポンペイヤという町へ行く機会がありました。いつも助けてくだっさっている日本人の企業家を訪問するためです。92歳という年齢からにじみ出てくる言葉のひとつひとつに、この方の生き方が見えてきました。「分福」という言葉をしっていますか? とたずねられて、どういう漢字を書くのかなと考えていたら、「幸せを分かち合うのですよ」と。それぞれの場でお互いに自分が頂いている幸せを分かち合えたら、この地球はすばらしい世界になれるでしょう。幼子イエス様は神様の幸せを分かち合うために、この世に来られました。Amoreiraの子供達がアメー個で幸せになれるように、私たちも単純で素朴な心を、神様に信頼する心を願いたいと思います。良いお年をお迎え下さい。
2002年12月




ブラジル(リオ・グランデ・ド・スル州)

聖母カテキスタ会 シスター高田 照子
 クリスマスと新年おめでとうございます。
 と申し上げて良いのかどうか、考えております。と申しますのは、「きずな」80号では島本大司教様、81号では運営委員であった牧野氏のご亡去が報じられていたからです。お二人とも神様のみ元で今まで以上に私共のことを見守って下さるとすれば、「おめでとうございます」を言っても良いかな、などと考えたりしております。
 いつも「きずな」「カレンダー」「カトリック手帳」などお送り頂いて感謝致しております。とても有効に使わさせて頂いております。
 私もブラジル生活26年が過ぎました。特に23年間は、日系宣教師が一人もいない所で全くの一人で、すごしてきました。病気をすることもなく、結構忙しく、そして平和なクリスマスと新年を迎えております。これもひとえに、皆様方の陰でのお祈りとご支援のお陰と感謝申し上げます。
 ただ、現在ブラジルでは麻薬使用による青少年の犯罪が非常に増えています。片田舎のイボチにまで入り込んで、年末前に日本人老夫妻がメッタ打ちに会いました。これからもこのようなブラジルのためにもお祈り下さいませ。
2002年12月




パラグアイ

聖霊奉侍布教修道女会 シスター宮入 キワ子
クリスマスと新年おめでとうございます。
いつもいつも私たちのためいろいろとご配慮、ご援助をしていただき、ありがとうございます。
社会的にも経済的にも大変不安定な時に当たって、私たちもそれぞれの場で工夫をしながら、生活を続けています。
私は1年前から婦人学級を開いて、洋裁、編み物、手芸、料理、薬草のせんじ薬、クリームなど家庭用に使用できるようにと、みんなで学びながら、知っていることを分かち合っています。
そしてまた、そこではみ言葉の分かち合いや、困難ななやみなどの分かち合い、そして助け合いへと少しずつ進展し、お互いに結ばれていくのを感じています。小さいグループですが、それぞれの家庭から子供たちへ、そしておとなりへも広がっていけるなら、少しでも社会が変わっていけるのでは・・・と希望しています。
新しい年が皆様方にとってもより恵多き年でありますようにと祈ります。
パパ様の意向に合わせ、世界の平和、神の国の広まらんことを、日々のロザリオの中に合わせて祈りたいと思います。
神の祝福が皆様の上に豊かにありますように、感謝の内に。   ピラポにて
2002年12月




パラグアイ

聖霊奉侍布教修道女会 シスター山田 雲江
神さまの豊かなお恵みと祝福が皆様の上に与えられますよう、お一人ひとりのご意向に合わせて、お祈り致しております。
修院での勤めの間をぬって、奉仕をつづけさせていただけることを感謝しています。
ほとんどの人が自分のことにとらわれ、現代社会の動きに振りまわされ、また貧困の度合いも深まり、その必要を満たすことが不可能になってきています。そんな中で今、最も身近で必要とされていることは、「その人の身になって話をきいてあげること」だということを強く感じさせられています。
先日、郊外に住んでおられる病人をお見舞いした折のことです。道端で自分の家の庭先でとれたミカンやメロンを売っていたおばさんが、バスをとめました。誰かがバスにのるのかと思っていましたら、そうじゃなくて、お金の両替をたのんでいたのです。やっと買い手がみつかっても、小銭がなくて・・・ということも多い田舎のことです。バスの運転手さんもそんな実情を心得ていますし、乗客も時間がどうのこうの、とつぶやくこともなく、黙って両替が終わるのを待っていました。こんな形で助け合いに参与させていただく度に、このような人間味の暖かさに触れることのできる日々を感謝しながらの毎日です。
おいのりの中に一致して。
2002年12月




ハイチ

無原罪聖母宣教女会 シスター本郷 幸子
この世界に 救いをもたらして下さった イエスの誕生を祝い
  ご家族の皆様にとって新しい年が平和と慶びの年でありますように。

 大変ご無沙汰しておりますが、いかがお過ごしでしょうか
8月 Sr.Margarette は終生誓願準備の養成でモントリオールに残り、私は子供たちの待つハイチに戻りました。
9月9日から学校が始まり顔見知りの生徒はニコニコ顔で私を迎えてくれました。留守中しっかり躾て下さったので、勉強に励む姿勢が伺え、これからが楽しみです。
クリスマス会には素晴らしい劇・ダンス・ポエム・6人の先生へ感謝のプレゼント、素朴ですが家で取れた果物・コ−ラでした。
識字教室からのプレゼントは、コンテナで送られてきた皆様からの贈り物でした。中でも手作りのショルダーを背に喜んで帰る子供たちの姿を一目お見せしたいでした。
 何かをおねだりするとき「○○を下さい」ではなく 「何でも良いから下さい」と言います。何でも戴ける物は関心が有るのでしょうか?
給食の献立が何時も同じなので、豆の混ぜご飯と豆のスープをかけたご飯とどちらが好きかを聞きましたら殆どの子供から「どちらも好き」と返事が戻って来ました。選択の余地のない質素な食事に与れること自体が満足なのだと、教えられました。
11月4日 皆様のご好意の品々がぎっしり詰まったコンテナが、免税で引さ取れ、手元にに届きました。業者に手続きを依頼せず、私が動いたため管轄官庁に日参しました。お陰で事務職員の仕事ぶり、時間の使い方、公私の自覚等々働く様子が見え、ハイチが抑圧から開放され、少しずつの進歩ですが、民主化に一人一人が向かって居るようで、希望が見えてきました。
 コンテナが陸揚げされて20日を越すと、保管料が1日30US$ずっ加算されるとの忠告を40日経ってから受け、慌てました。在ハイチ日本臨時大使の計らいで、ベテラン館員が交渉に関わり、お陰で保管料は免除になり、コンテナは修院に運び通関を受けました。冷やりとさせられた一件でした。
 多くの方の厚情がハイチに運ばれ、恩恵にあずかる子供たちに代わりお礼と感謝を申し上げます。
 政治経済が機能しない現在、国際社会の理解が得られ、総べての子供が義務教育の機会が与えられることを願いながらご挨拶といたします。
外国宣教に出ている者に対するお心遣いに感謝しいたしております。休暇からもどり、ハイチで子供たちと共にまた過ごせる日々を喜び、皆様の祈り、物的支援で支えられている実感を身にしみております。
追伸 Sr.Margarette は皆様の温かい関わりで日本を知り、良い思い出と共に今、カナダで励んでおります。此処に彼女に代わってお礼を申し上げます。

(注:当「会」はこのコンテナ送付には直接参与しておりませんが、お便りをそのまま掲載します。)
2002年12月




チャド

ショファイユの幼きイエズス修道会ギダリ共同体 シスター三宅 陽子・ 平 静代
絵葉書
クリスマスと新しい2003年のお慶びを心の奥から申し上げます。
喜びと友情と愛が私たちの歩みを導いてくれますよう、そして分かち合いと友愛という大切な物差しで私たちが考え、行動できますように。(フランス語からの訳)
「きずな」創立20周年のお祝いを申し上げます。チャド・幼きイエズス修道会会員は創立当時から皆様からのお祈りとご援助に支えられてまいりました。特にシスター永瀬を失った私たちに心からの慰めと励ましの言葉を頂きましたこと、心よりお礼申し上げます。
新しい年もチャドの人々と共に神様の望みを捜しながら、歩んで行きたいと思います。
2002年12月




シエラレオネ

御聖体の宣教クララ修道会 シスター根岸 美智子
生徒の書いた画
「会」の皆様
いかがおすごしですか。温かいご支援深く感謝申し上げます。さっそく3馬力の発電機を注文いたしました。有り難うございました。到着しましたら写真をとり、お送りいたします。
私は昨日マラリアにかかり、高熱でベッドでしたが、今日は薬の効果で大分良くなりました。
アフリカで一番恐ろしい生物は蚊だと思います。これは逃げられません。
今年も温かいご支援有り難うございました。来る年もよろしくお願いいたします。
同封の画は生徒が自分で描いたものです。

はるか日本の皆様
 日本はもうきっと寒いでしょうね?皆様いかがおすごしでいらっしやいますか?
少し早いですが心からクリスマスと新年のお祝いを申上げます。2002年をここシエラレオネで迎える事が出 来ますのは大きな喜びです。屋根はまだ穴だらけ、家も壊れたままですがとにかく学校は始りました。皆大喜びです。
幼稚園90名、OLG小学校、分校合わせて1700名、中学350名、高校300名、職業センター80名、男子小学校1300名、男子中高校800名、男子職業センター250名、皆元気で勉強しています。
戦争でたくさん亡くなったのに、どうしてこんなに生徒が多いのでしょうと首をかしげていましたら、とにかくまわりの他の学校は皆崩壊し、そして先生もきちんと学校に来ないなどの理由で、カトリックの学校に皆集中してしまった事が原因なのだそうです。ここに来れば、授業はきちんと行われ、給食が頂けるなどなど、お蔭様でマンモス学園です。
でも私の新しい責任の学校はあまり人気がありません。まず学校に恵まれなかった女性、これはほとんど成人教室ともいえます。文盲に近い生徒もいるのです。それと、普通高校進学出来なかった生徒や途中で子供が出来てしまい、学校を辞めなければならなかった女性達、つまり日本でいえば落ちこぼれの生徒というのでしょうか、が少しでも手に職をという希望を持ってやってくるのです。
しかし、中にはOLG高校を卒業した生徒もいます。ですからコースによって非常に幅があります。小学校に満たない生徒のいる家庭課の生徒達、洋裁科は中学3年を終了したレベル。そして商科は高等学校を終了したレベルといえます。
実際に、このセンターは大切な役目を持っています。問題はこの内乱で設備を壊され、略奪され何も残っていないからです。このセンターの建て直しをする事が私の目下の使命です。戦争の傷痕は大きいです。
ある子供は両親を殺され、長い間反乱軍に捕らえられ、反乱少年兵として働かされていました。いつもプッシュ(やぶ)の中で寝ていたので、彼は家の中はこわいのです。
神父様が孤児達をひきとり、ベッドを与え、もう寝たかしらっと見に行きます。いないのです。探しますと外の木の下に寝ているのです。つまり外で寝る事に慣れてしまったのですね。ましてやセンターでゆっくり勉強させましょうと思ってもなかなかむずかしいのです。
ある娘はたったの3日間で学校から姿を消してしまいました。お世話していた家族の物をたくさん盗んで姿を消してしまいました。恐らく昔の反乱兵の仲間のところに行ったのでしょう。
すべてがうまくいくとは限りません、それでも中にはすっかり改心して、新しい人生をがんばろうとしている元反乱兵もいます。男子校で2番の成績でがんばった生徒はもと反乱少年兵でした。過去を忘れ、未来にむけてしっかりと歩んで欲しいです。
戦争の傷跡は大きいです。学校の祝日、11月16日はマリアイネス祭です。それぞれの生徒が劇や歌、踊りを披露しました。生徒達の熱演はすばらしく、興味深いものでしたが、やはり反乱兵に関する劇でした。武器をもって最後までやぶの中で抵抗する反乱兵を、どの様にして武器を返させていくか興味深い劇でした。

12月12日はOLG学園の祝日です。朝のミサで始り、その後、マーチパスをします。幼稚園生も短い距離ですが部分的に加わります。そして小学校から高校、センターまで大きな声で歌いながら町中を行進します。
この日は牛を一匹殺します。そしてお肉の入ったソースをごはんにかけて皆で頂くのです。一年に一回のこの御馳走は4年ぶりです。4年ぶりの学園祭。皆はりきっています。以前のように楽しいプレゼントはありませんが。平和の中でジェロツフ ライスを項き、それぞれ準備した劇やおどりをして楽しみます。しようがをすってお砂糖を入れ、ジンジャ・ビールも作って頂きます。これは生徒達にとってすばらしいお祝いなのです。
皆両手をあげ、おしりをふって、なんともいえない幸せそうに踊る人々を見ると、幸いなるかな貧しい人という聖書の言葉を思い出します。
クリスマスのお便りですのであまりマイナスの事は書きたくありません。でも私達が今切に望んでいるのは政府が先生の給料を支払ってくれる事です。新しい先生はなかなか承認されません。その間無給です。給料なしにどうして働けますでしょうか? 
以前からの先生の給料も遅配です。小学校など9月の給料をやっと数日前に頂いた所です。あちらからこちらからと借金に回る先生を見ると、気の毒です。せめてクリスマスには全員でお祝い出来ます様に。一袋の米を先生方にクリスマス・プレゼントとしてあげましょうと。神父様と私達は決めました。彼等の家を見る時に言葉が出ません。まさに、ほったて小屋に住んでいるのです。忍耐、忍耐です。他の町にはNGOが家を建ててくれましたが、ここルンサは飛び越されました、なぜなのか原因は解りませんが、すべて自分達で始めなければなりません。
ただ平和を祈るのみです。乾季になれば雨漏りもなくなります。刈入れもすぐです。
ルンサには子供達の笑顔と元気な歌声が帰ってきました。皆様御支援ありがとうございます。私達が到着してもう2ヶ月になります。すべてが復興、前進と動いています。これもひとえに皆様のかわりないご支援のおかげです。給食の後には必ず生徒が私に近づき、シスターありがとう、シスターありがとうとくりかえします。この感謝の言葉は皆様へのものです。
全能の神様がお一人お一人を祝され、お報いくださいます様に。あらためて主の御降誕と新年のお祝いを 申し上げます。新しい年こそ愛と平和に喜びの年となりますように祈りつつ。 May God bless You!
2002年12月




ブルキナファソ

マリアの御心会 シスター 野間 順子
「会」の皆様へ
クリスマスと新年のお喜びを心からお祝い申し上げます。
2003年が皆々様にとって恵み多い年でありますよう、お祈り申し上げます。私も非常に元気に新しいミッションを忠実に果たしています。ボボにて。
2002年12月




イタリア(アッシジ)

コンベンツアル聖フランシスコ修道会司祭 瀧  憲志
御絵
「会」の皆様方へ
 クリスマスと新年のお祝詞を申し上げます。
 「初めにみ言葉があった。み言葉は神と共にあった。み言葉は神であった。み言葉は初めに神と共にあった。すべてのものは、み言葉によってできた。できたもので、み言葉によらずにできたものは、何一つなかった。み言葉の内に命があった。 この命は人間の光であった。光は闇の中で輝いている。闇は光に打ち勝たなかった。」(ヨハネ1章1〜5)。

 戦乱の暗雲が重く垂れ込めて、光が薄らいでいるような情勢になっています。
でも、希望があります。「・・・・・・、闇は光に打ち勝たなかった」。

 「み言葉はこの世にあった。 この世はみ言葉によってできたが、この世はみ言葉を認めなかった。み言葉は自分の民のところに来たが、民は受け入れなかった。」(ヨハネ1章10〜11)。

 2002年(21世紀)の2回目のクリスマスを、どうにか平和裡に迎えることができました。 救い主のご誕生おめでとうございます。すべての民が唯一の救い主であるイエス・キリストを認め、喜び受け入れることができるように祈りましょう。

 「エルザレム、エルザレム、預言者を殺し、自分に遣わされた人を石で打ち殺す者よ、めんどりが翼の下にひなを集めるように、わたしはいくたびあなたの子らを集めようとしたことであろう。 しかし、あなたがたはそれに応じようとしなかった。・・・・・・」(マタイ23章3〜7)。
 このお言葉は、本来は頑なイスラエル民族に向けられたイエスさまの嘆きでしょう。でも、今は全世界のすべての人々に向けられた嘆きのお言葉ではないでしょうか。
「白・黄・黒と肌の色は違い、話すことばも文化も違っていても、皆、アダムとエヴァの子孫で、創造主の側からは皆兄弟姉妹なのだ。」
 人類社会はいつまで分かれ争うのでしょうね。血肉の争いは、他人同志の争いよりも凄惨な争いになることがあります。戦争という名の争いはそれなんでしょうね。

 今年は、11月下旬から一月間、休暇で帰国していました。クリスマスの挨拶は、イタリアへの帰国後に書くはめになりました。 年が明けてから手元に届くことでしょう。
クリスマス・カードの代わりに、「聖家族のエジプトへの避難(亡命)」のご絵を同封します。 このフレスコ画はサン・フランシスコ大聖堂の右翼廊にジョットと彼の弟子たちが描いた、「受肉の秘義(イエスの幼少年期)」の一連の一つです。
 右上方には2位の天使が描かれています。1位の天使は前方を見ています。 これは前方の安全を確認しているのだと説明されています。 もう1位の天使は後方を見ています。 これはへロデの追手が近づくのを警戒していると説明がついています。
 後方には聖書には明記されてない「道連れ」が二人描かれています。 この二人については納得できるような説明はありません。
各自、自分の聖なる想像力をたくましくして、このご絵の意味を汲み叔ってください。
 「聖家族」も今風に言えば「難民(亡命者)」です。
聖パウロは「罪を除いて、すべてにおいてわたしたちと同じものになられた」とイエスさまのことを紹介しています。 難民の塗炭の苦しみをも体験なさった「聖家族」・・・。
この世にもう難民・亡命者がいなくなるように、「聖家族」のとりなしを願いましょう。
                   2002年 降誕祭 アシジより「平和の祈り」をこめて
                                      
追伸
一月間の滞在中に、事務所を表敬訪問する予定でしたが、できませんでした。
「きずな」の記事で、世界各地で働いている司祭、修道者、信徒宣教者たちの苦労を偲んでいます。 「海外宣教者を支援する会」の会員、協力者が益々増えるよう、念願しています。

スタッフの皆さんの上に、神さまの恵みと祝福が豊かにそそがれますように!!!
2002年12月




ベルギー(ブルージュ)

カルメル会 シスター米沢 不二子・ 出口 節子・ 真野 充子
主のご降誕の喜びを皆様方とはるかにお分かちしつつ、日頃のお祈りとお心遣いを心から感謝申し上げます。急激な社会の世俗化、司祭の老齢化、召命の減少、その他時代の動きに伴う諸要素の影響で、ヨーロッパ(特にベルギー)の教会は、度々バビロンの捕囚時代にたとえられます。しかしそれでも、数においては劣っていても、質においてより深く信仰を生きる「残りの者」たちの祈りと生活によって、暴力と不正、不義のはびこるこの地上に、やがてみ国が来ることを確信しながら、私たちも無言の宣教に励んでいきたいと願っております。
「会」の皆様、会員の皆様、また世界の各地で献身していらっしゃる兄弟姉妹の上に、お恵みが豊かに注がれますように・・・主において一致しつつ。
2002年12月




カナダ(オンタリオ)

師イエズス修道女会 シスター原田 昌子
「きずな」81号とお祈りのこもったクリスマス・カードをお送り下さいましたことの感謝をこめて。
主のご降誕と新年のお喜びを申し上げます。
カナダで21回目のホワイト・クリスマスを迎えます。東京も雪でしょうか?今までのところ寒さもあまり厳しくありませんので、今年はホームレスの人々にとって少しはすごし易いとしになるのではないかと希望しています。どうぞお祈り下さい。
新しい年が恵みと平和に満たされ、皆様の使徒職の上に主の豊かな祝福が常に注がれますよう、お祈り致します。
2002年12月