『アジア』『文明の波が山の上にも』キリスト・イエズスの宣教会 渡辺栄子
ミンダナオ島の山の上にはマノボ族のために建てられた小学校が2校ありますが、昨年地元の協力で、掘っ立て小屋から学校らしい校舎に建て変わりました。 これまで公立小学校の分校の形で私たちの会が運営してきましたが、来年から完全な公立小学校となります。私たちは寄宿舎の形で、貧しくまた遠くから来る子供たちを援助します。大人のための衛生教育や医療相談なども続けていきます。 他のNGOの協力で、泉から水を引くプロジェクトが完成し、マノボは無料ですが、周りに住むクリスチャンはいくらか使用料を払わなければならない形になっています。 山の上に上がっていく通がとても悪く、車はぬかるみにはまって押したり引いたりしなければなりません。スカイラブというオートバイに延長台をっけた乗り物が軽便で、 5-6人も乗ったりしていましたが、今年からジプニーやバスが上がるようになりました。それでも舗装してあるわけではないので、先日は雨の後だったので、大きなトラックが路肩に落ちていました。 とにかくゆっくりと少しずつ変わっていきます。良い方にも悪い方にも、文明の波が上がっていきます。 『宣教活動25周年記念ミサ』聖母カテキスタ会 浜谷真佐美
ご支援いただき、遅ればせながら心から感謝いたしております。当地では難しい問題が多々ある中で,私たちは神様から聖霊の力が送られてくるお陰で頑張っています。今、アヒルの子が60羽も増えて、神様はこんな形でなごやかにして、私をここに住まわせておかれるのですね、とイエズス様に向かって一人お話ししています。 インドネシア宣教活動2 5周年記念式典が4月24日夕方5時から、神言会会館マルトブンで行われ、大変感動的な感謝のミサが捧げられました。 ピウスダトバラ大司教様と神言会の3司祭様の合同司式によるミサは、生涯にわたって忘れることができないと思います。 25年間の涙と喜びもすべてご存知の大司教様は、今ここで私を励まし、勇気を与えてくださいました。お説教の要旨は次のようなものでした。 《日本の「海外宣教者を支援する会」と日本のカテキスタ会から、この25年を通じて常に祈りと働きと直接の援助をいただいたことを、神様に感謝すると共に、日本の人々の広い愛を、これまでテレジア浜谷を通して見せていただいてきた。日本の国民に対する深い感謝の念は、言葉に尽くせないほどのものである。本当に多くの貧しい人々に、特に北スマトラ・メダン教区の人々に愛の灯をともしてくれた) 大司教様の余りの素晴らしい表現に、私は言葉に表すことができないほど感動しました。あれからもう相当の日々が過ぎましたのに、あの時のミサの状況を忘れることができません。 さらには、参加された皆様と大自然の中で、カテキスタ会員としての誓願更新を宣言させていただき、大司教様から祝福をいただきました。生涯忘れることはないでしょう。これも「日本カトリック海外宣教者を支援する会」のすべての人々と、私個人が一つになっていたからと思います。本当にありがとうございました。祈りをもって日本の皆様にお礼を申しあげます。 感謝のミサ 誓願更新三十七回目 『南米』『福音センターの建設が進む』タピライのカテキスタ会 箕浦まさ
ローシャイタ神父様はじめ支援する会の会員の皆様お元気でしょうか。いつも感謝と共に祈らせていただいております。 さて、この度タピライ信徒共同体のためにご支援いただき、本当にありがとうございます。おかげさまで福音センターの建設がはじまり、工事が進んでおります。主任司祭が工事現場を写真に収めましたので送ります。 これからも第2、第3のご報告をさせていただきます。ありがとうございました。 『2月からバザーの店が開店!』福岡教区信徒 野原昭子
私が始めた障害者の自立を目ざす受け入れの家「サン・マルティン・デ・ポーレス」も4年経ち、多くの方々の励ましとご支援で少しずっ充実してきました。今年2月、クララ会のご厚意で町の中心地にある店の一室を提供していただき、大きな変化がもたらされました。バザー店として開店し、すべて障害のある人々の手作り商品としました。今、外部から来る人も含めて12人の方々が商品作りに精を出しています。 商品のできばえもスピードも健常者に比べればまだまだで、商品として売れなければ意味がありません。売上は給料にということにしていますが、 1人あたり、まだ10ドルにもなりません。きちんとした商品を作るにはやはり専門的な技術を持った方の指導が必要と考えております。 また、この12人は全員身寄りのない人、家庭からの援助が全くない人々なのですが、それだけにとても意欲的に取り組んでいます。 どうか、私たちのこのバザー店が充実し、発展するためにさまざまなご支援をお願いいたします。 子供たちの親睦の集い 『オセアニア』『ソロモンにも目を向けてください』サレジオ会 飯田徹
私達がソロモンで宣教に従事するテテレ小教区は首都のホニアラから東へ30kmの地点にあります。電気、電話、水道、ガスが無い所で、メールを出すためにヘンダーソン国際空港のある所まで、 20kmの道のりを行かなければなりません。テテレには悪路といえども幹線道路が通っているので、道路の穴に注意しながらでもまだましです。 テテレ小教区域(南北約50km、東西約25km)に孤立して点在する集落は、幹線道路沿いにあるとは限らず、奥の細道といいたくなるような脇道を巡回しています。特に雨季(11月-3月)には、道はぬかるんでいて他のような水溜りができ、 4WD車でもおっかなびっくりそろそろと急いで走らねばなりません。「そろそろと急いで」と言う矛盾した表現は、ぬかるみをゆっくり走ったのでは、ぬかるみにタイヤを取られてしまい、かといって速く走ったのではかえってぬかるみに突っ込んでしまうため、水溜りやぬかるみの状態を見極めながら、ということです。特に南部の山岳部落への道は滑り易く、道の上に流れが出来てしまい、土砂が流されて溝ができたりダムができたりと散々で、谷底に滑り込まないように注意しながらです。 巡回司牧の主な目的は、日曜日毎に歩いて教会に来られないお年寄りや子供達、小さな子供を持つ母親達のためです。巡回しなければならない主な集落は9つ、毎週土曜日の午後行きます。先ず聴罪を行い、それから日没前に日曜日の前晩のミサを行います。日没前に前晩のミサを行うことは典礼規則違反ですが、電気が無いので夕方日が暮れる前にというわけです。それでも告解希望者が多い時などミサの途中で暗くなってしまい、ロウソクを近づけたり、懐中電灯で照らしながら福音を朗読し、典礼文を唱えます。それでも9カ所を回るには2カ月かかるため、 2カ月に一度しか行けません。それでは日・月以外の平日は何をしているかというと、原則として月曜日は休養日で、それ以外の平日は必要に応じて臨時巡回したり、教会周辺の青少年に"生活の知恵的"職業訓練をしています。 臨時巡回というのは、各集落の特別のお祝いごとのある日や、洗礼式、結婚式、葬式などです。洗礼式は生まれたばかりの子供を教会に連れて来られませんし、葬式は遺体を教会に運べないからです。ソロモンは交通機関が未発達で、タクシーは殆ど無く、ましてや霊枢車などありません。私は日本にいた時は結婚式も葬式も司式した事が無かったのですが、ソロモンに来て葬式はもう5回もしています。その内2回はお年寄りで、 3回は中学生以下の子供で、 3人ともマラリアの手遅れで若い命を落としています。こういう葬式は司式していて、とてもやりきれない思いです。もっと交通網が発達していたら、交通機関が発達していたら、近くにお医者さんがいたらと思ってもいたし方の無いことです。 |