『アフリカ』『はるか日本の皆様へ』御聖体の宣教クララ修道会 根岸 美智子
こちらは乾季が終わろうとしていますが、まだほとんど雨が降りませんので深刻な水不足が続いています。ほとんどの井戸は枯れてしまい、空を見上げては雨を願っています。 でも一方では、私たちの修道院も学校も修築されていませんので、雨が来れば雨漏りで大変になります。 でも生きるためには水が必要ですから、少しくらい濡れても仕方がありませんね。 5月上旬から中旬にかけて、のんびりしたここルンサの町にジャパン旋風がやってきました。 民放のテレビ局の取材で、若いかわいい菅野美穂さんという女優さんと取材スタッフの皆さんがいらっしゃったのです。歓迎会のダンスなども準備していたのですが、なにしろ取材のシナリオ通りに動かなければいけないそうで、振り回される感がありました。やっと無事に終えてお別れしましたが、どんな番組になるのでしょうか。 6月29日の放送だそうですが、残念ながらこちらはテレビもビデオもありません。滞在中菅野さんは、毎日私たちのお台所に入って、お皿洗いなどせっせと手伝うかわいい娘さんで、私など姪と一緒にいる錯覚を起こすほどでした。 4月23日から3学期が始まりました。3学期は受験期で、全国いっせいに卒業試験が行われます。小学6年生がそれぞれの地方の大きな中学校に集められ、基礎科目の試験を受け、通れば中学に行く資格が得られます(落第したらもう1年)。中学3年生になると、ベッケというやはり全国いっせいに行われるテストを数日にわたって受けなければなりません。テストの能力に応じて高等学校、職業センター、コミュニティ・スクールに振り分けられます.高校3年生になると、ワスクという試験を受けます。これに1級合格すると、どこの西アフリカの大学にも入学できます。 ルンサでは試験センターがムリアルド高校(神父様が経営している)で行われますが,この時期、マラリアに見舞われる生徒が毎年必ず出るのはかわいそうです。 それでも我慢して薬を飲みながら試験を受けています。 机も椅子も足りないので外で受験 ものすごい暑さです。今はマンゴの季節で、どこもかしこもマンゴでいっぱい、毎日毎日マンゴをいただいています。人々は1個1円で売っていますので、日本の皆様にお送りしたいくらいです.ほかにグレープフルーツもあります。私はお水代わりによくいただきます。 しかし、このマンゴの季節が終わると、きびしい飢餓の季節がやってくるのです。雨季になると果物も何もなくなってしまいます。でも今年は、日本の皆様のご支援で全員が給食をいただけますから…。昨年よりかなりよいことでしょう。 私の目下の問題は職業センターにやって来る生徒達のことです。大部分が貧しくて学校に行けなかったり、反乱軍や戦争の混乱で妊娠させられた女性が多いのです。せめて手に職をというのが目的なのですが、これらの人々は食事さえ充分にとっていませんから、授業料など全く払えないのです。イタリアなどに奨学金をお願いしていますし、小、中学生や高校生にはかなり里親になってくださる方が多いのですが、このセンターの生徒はすでに子供ではないので、同情も少なく里親になってくださる人ははとんどありません。年間の授業料は、商科が8,000円、洋裁科は6,000円、家庭科はお料理の材料費が高いので25,000円かかります。どなたがご協力くださる方がありましたら、本当にうれしいです。 これから雨季がやって釆ます。校舎も修道院も残念ながらまだ工事が始まっていません。国中の建築に追われ、なかなか私たちの番がまわって来ないのが現実で,毎日首を長くして待っています。雨季には蚊がたくさん発生し、マラリアにかかりやすくなります。どうぞお祈りください。私も皆様のお祈りに支えられがんばります。 『南米』『ニセ警官に捕まって』サレジアン・シスターズ 山口 多香子
先日、日本管区長からの連絡で、私共ボリビア宣教組へ多額の援助金を賜りましたことを知りました。いつも本当にありがとうございます。お陰様でサン・ファンの信者会館の一隅に1部屋建て増しをしていただき、3人のシスターが寝泊まりできるようになりました。 早速、 5年生から8年生の錬成会で1週間、そこで寝泊まりしました。その次は4年生の合宿錬成会で、初聖体の準備をしました。聖書を深め、絵や紙芝居や模造紙による図解研究発表などをさせながら、楽しい錬成会をすることができました。 うれしいことに今度、1 4歳の男子生徒が洗礼を受け、初聖体も受けます。小さな実りですが、日本人のシスター3人で力を合わせて、宣教活動をさせていただいています。これも日本の「海外宣教者を支援する会」の皆様方の祈りと犠牲のお陰と、 3人でいつも話し感謝しています。 ボリビアの政治は安定せず、犯罪が多発しています。先日、ニセ警官に止められ、荷物から服のポケットまで全部調べられましたが、財布は100円ぐらいしか入っていなかったし、荷物は着替えと子供のビンゴの賞品しかなかったので、何も取られずにすみました。 こちらの町には日本の中古車がいっぱい走っています。子供も犬もよくひかれます。安全と衛生の基本教育の不足で、困ったものです。マンガ通信を送ります。皆々様、お元気でお過ごしください。 ボリビアのシスター山口からのお便りには、いつも「マンガ通信」が同封されています。6月29日号をスペースが許す範囲でお届けします。(編集部) 『少し寂しくなりました』横浜教区 司祭 佐々木 治夫
新しい宣教者名簿と『きずな』を有り難うございました。パラナ州は田中亮神父さん、マルゴット神父さんを失い、寂しくなり、心細くなりました。昔の光今いずこです。残された仲間が減ってしまいました。 彼らがいない分だけ頑張らなければなりませんが,残された宣教者の大半も、昔のような若さはありません。マリンガの2世の坂本神父さんと純心(長崎純心聖母会)の若いシスターたちが、若さを発揮してくれるのが唯一の慰めです。 松尾神父さんから宣教者の集まりの招待状をいただきましたが、次のような言葉が入っていました。 「森口先生を囲んで、如何に楽しく健康に老いるかを、もうすでに老いている人たちで話し合うのも楽しいかも知れません。 サンパウロも94歳でも若々しかった武内神父さんを亡くして、寂しくなっていることでしょう。 お陰様で私のフマニタスの仕事は順調、これで文句を言ったら神様から叱られます。 ここで働く純心のシスターさんたちから沢山よろしくとのことです。筆不精のシスターさんたちに代わってお礼申し上げます。 『園児60人でスタート』宮崎カリタス修道女会 立石 順子
この度、ボリビア・コチャバンパにおいて保育園事業開始にあたって、援助をお願いいたしましたところ、神様のあわれみと皆様の寛大なお心によって、保育園立ち上げ援助金をいただきました。心からお礼申し上げます。早速、子供のための食堂と炊事場、そしてもっと大切な子供用トイレなど、最小限に必要な部分の建築に使用させていただきます。 2月に始まった保育園の園児は60人で、1歳9カ月から6歳までの子供たちです。 まだ庭には遊具も砂場もない広っぱのままですが、みな元気いっぱいで過ごしております。力を合わせてがんばっていきたいと思います。皆様のお心に感謝して、神様の豊かな恵を願いつつ。 『北米』『暑さも国によって違います』クリスト・ロア宣教修道女会 前川 春美
日本の梅雨はまだ続いているのでしょうか?こちらカナダでは短い夏の期間を人々は満喫しているようです。同じ太陽ですが、カナダの太陽はすごく強く感じるこのごろです。 昨日事務局からの海外宣教者名簿2003年版が届きました。大変ありがとうございます。皆様の忍耐強いお仕事の実りとして、私たち一人一人のもとに届きました。この名簿を見ながら、知っている宣教者の方々を思い出し、お祈りしています。 さて、私もここカナダで生活を始めてから、早くも8カ月目を迎えています。初めてのカナダの夏を体験していますが、暑さが違うことを味わっています。というのは、以前、コンゴの暑さは私には慣れていたからでしょうか?都会のアスファルトの照り返しの暑さはあまり慣れていないので、大変です。それと同時に日本の暑さはこれ以上のものではないかと想像しています。 悲しい事件が後を絶たない日本であり、世界ですが、この中にも希望を失うことなく、キリストの歩まれた道を歩み続けましょう。祈りのうちに。 『アジア』『体験学習で2グループが来訪』善きサマリア人修道会 後藤圭子・鈴川良
お元気でいらっしゃいますか。いつも変わらないご支援をいただき、私たちは日ごろの活動を続けることができています。 ありがとうございます。この1年を歩み振り返りながら、感謝の心をお伝えしたいと思います。 私共はフィリピン人シスターの誕生を願うことを、善きサマリア人修道会の核となる使徒職として、模索してきました。そして,私共が住むCity Heights地域の貧しい家族の子供達のための幼稚園を、聖家族教会敷地内に建設することになり、 2004年6月の開園を目指して取り組み始めました。厳しい経済事情の日本で奮闘されている皆様を思うと胸が痛みますが、今まで通りお祈りとご支援をよろしくお願い申し上げます。 この4月、また大勢の奨学生が卒業証書を手にしました。その中の一人口イ・バネスは、お姉さんと双子の兄弟の3人で、一緒に高校を卒業しました。ロイはハシュンダで働く両親の9人の子供の6番目で、卒業後、司祭になるため神学校へ進学しました。そして、今度は弟のレイが奨学生となりました。病弱な父親を助けて働く母親の感謝は、本当に大きなものです。私共は皆様に代わって、これらのたくさんの感謝を受けさせていただいています。ただ残念なことに、この国では大学、高校を卒業生しても、相応しい仕事がななか見つからないのが現状です。どうぞ、これらの若者の前途のためにも続けてお祈りくださいませ。 昨秋、 3カ月問、遠隔地の公立小学校の給食を支援させていただき、勉強になりました。 また、世界情勢不安の中で、体験学習のためバコロドを訪れてくださった多くの方々に感謝しています。特に7月末には昨年度に引き続き、長野県喬木村青少年海外派遣団( 6名の中学生を含む10名)と、 8月初め佐世保シナビス会(長崎教区司祭3名、神学生、中学生を含む16名)をお迎えできたことは画期的なことでした。日本では考えられないような環境の中でキラキラと輝くひとみの子供たち、 「飼い主のいない羊のように弱り果て、打ちひしがれている…」(マタイ9:36)大人たち、仕事もなくたむろする若者達との出会いを、感受性豊かな日本の中学生がどのように受け止めたのでしょうか。 将来、彼らがアジアの一員として活躍される日の来ることを願っています。 最後に、タリサイ・コンセブシンの卒業生の感謝の言葉を送ります。 「恩人の皆様、奨学生プログラムを通しての皆様の惜しみない寛大なご支援に心からの感謝を申し上げます。卒業が私たちの未来へ導く踏み台となるよう希望し、祈ります。本当にありがとうございました。神の祝福を祈りつつ。 2002-2003年卒業生一同」 『やっと寝苦しさから解放されて』ショファイユの幼きイエズス修道会 カンボジア共同体 黒岩 あつ子
皆様、お変わりございませんでしょうか? こちらは雨季に入り、日中は暑くても朝晩は涼しくなり、汗をかくことなく眠れることは大きな慰めです。初めてなので、まだ雨による大変さを体験していないので、このようなことを言っていられるのかもれませんが…。日によっては、日本の方が蒸し暑さが厳しいのかも知れませんね。 さて、本部に援助金をお送りくださり、ありがとうございました。 ご参考までにこれまで借用していた教室で識字教育をしている写真を同封します。感謝のうちに祈りつつ。 『SARS騒ぎもおさまって』天使の聖母宣教修道女会 蓬田 トシ子
支援する会の皆様、いつも海外宣教者のためにお働きくださり、感謝いたしております。こちらは約3カ月、 SARSに振り回され、香港バイキン視されて肩身のせまい思いをしました。帰国を余儀なくされた子供たちやそのお母さん方もやっと戻って、以前の教会の活動も再開されたところです。 SARSのときはミサ中、 "司祭、信徒はマスクを使用"でしたが、今はこれがなくなりました。御血の拝領はなし、ご聖体は口で受けない、拝領の直前は手洗いまたは消毒、平和のあいさつは握手をしない、聖水は使わない、など今も続いています。今後、 SARSの再発がないよう心から願うばかりです。 『ヨーロッパ』『海外宣教者名簿は大事な必需品』神言会 司祭浜口 末明
いつも『きずな』を、またこの度は「海外宣教者名簿2003」をお送りくださりありがとうございます。世界各地で宣教者として働いておられる方々の状況を知ることにより、非常に力づけられています。 私はドイツへ来て3年近くになりますが、ドイツ・ケルン教区に在住する日本人の司牧が主ですので、厳密な意味での海外宣教者には該当しないように思います。ここに在住する日本人は、会社から派遣されてきている人が多いので異動も多く、教会共同体のメンバーも入れ替わり立ち代りです。その際、役立つのがこの「海外宣教者名簿」です。異動先の日本人宣教者の住所などを教えて、連絡をとるようにすすめて送り出します。その意味でもこの名簿は、私にとってなくてはならない非常に大切なものです。 日本で海外宣教者を支援しておられる方々と一緒になって、私もできる限りのことをしていきたいと思っています。本当にご苦労様です。 |