『きずなから『絆』へ』無原罪聖母宣教女会 守山陽子
「あなたは創立者の心がよくわかるでしょう。」とシスターたちの言葉に慰めと励ましを感じながら、ビッグな笑顔のあったかい人々に見送られてマラウイを後にしたのがついこの間のように思える。
健康上の理由で帰国してからはや2年がたってしまった。マラウイの人々を思い出し、心がキュツとなる時、この言葉を思い出し、創立者の心のほんの少しを共有できることを喜び、感謝することにしている。 私たちの会の創立者はカナダで最初の2つの宣教会を創立し、次々と宣教者を海外に派遣したが、彼女自身は病弱で、1度も外国に出たことのない宣教者としてその生涯を閉じたのである。しかし、彼女の思いは常に海外で働く宣教者と共にあり、宣教維誌『プレキュサール』を発行して宣教の精神をカナダの教会に鼓舞するため働いたのだった。この度、縁あって「海外宣教者を支援する会」に関わることになり、『きずな』に一筆ということになった。不思議な緑である。私と『きずな』との出合いは5年前、マラウイに派遣された時に始まる。マラウイにいた3年間私はこの『きずな』によって随分と支えられた。同じ状況で働いているシスターの記事を読んで、その情熱に感動し励まされもした。宣教への熱き思いを語り合った仲間の名を「新派遣」の欄に見つけ「やったあー!」と小躍りもした。見ず知らずの方からのX'masカードに「祈ってます。」とあった。知らない所で知らない人に祈って頂いている、そのことに驚き感激した。宣教者としての私の存在・働きが自分だけのものではなく「教会」のものだ、とズシーンと胸に感じた。送られてくる『きずな』を通して、宣教者の居る国々の人々の生活・文化に関心が持てるようになり、そこで生きる宣教者の喜び・苦しみに共感が沸き上がり、賛美と祈りになった。『きずな』によって私の内にも宣教者たちとの、人々との「絆」が生まれたようだ。 先日、初めて会合に出席し、『きずな』を陰で支え働いておられる方々の苦労と努力を知って頭が下がった。この小さな機関紙が、今後も宣教者たちを支え、宣教者を派遣する教会と受け入れる教会を結ぶ絆であり続けてほしいと祈る思いだった。と同時に、更に広く多くの人々に現地の正しい情報を提供し知らせる役割も担っていけたら……と思うこの頃である。 『第50回役員会報告』「海外宣教者を支援する会」の第50回役員会が、94年9月21日(水)午後6時から、東京・江東区潮見の日本カトリック会館会議室で開かれ、次の案件を審議、決定した。@“きずな“48号について ●海外からの手紙を通して、現地の状況が伝わることは、それが政治的問題のない範囲でよいことである。●”きずな“についてのアンケート回答で出された意見や提案で可能なものは、紙面に反映させてゆく。●きずな“は現地からの便りで、日本の人々との関わりを深めると同時に、海外で働く宣教者同士のコミュニケーションに役立っているーなどの意見が出された。 A”きずな“49号について ●巻頭言は、新役員のシスター守山陽子に依頼する。 ●発行日・12月1日、発送・12月7日(水)の予定。 B援助要請(別項) Cその他 梶川神父より、この 「会」 の基本的な考え方として、次のことが確認された。援助は、なるべく、名もなく、大きな援助のないところで、一生懸命に働いている方々、隠れて働く方々のところの援助を優先したい。個人を通して援助することを大切に。それによって宣教者の働きが、多くの人と関わることになるよう願っている。現地の教会との交流を大切にしたい。 ●個人会員の高齢化もあり、役員一人一人が、新会員を少しでも増やしていくよう、教会、地域、職場等、それぞれの場で、努力していきたいとの意見が出された。次回役員会は12月14日(水)の予定。 『援助決定('94.9.21決定分)』
『今、ルワンダのために祈る集い”を』祈りましょう!逃避ではなく、キリストが私たちと共におられるように、共に生きるために』 (カトリック国際協力委員会・秘書梶川宏)
この趣旨に沿い「回心と和解のミサ」が、十一月二十七日(待降節第一主日)午後四時〜六時。東京・世田谷の松原教会に多数の方々が参加して開かれました。
今、全世界の目が集まっているルワンダの内戦による難民は国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の発表では約八十万人、あるいはそれ以上とも云われており、五十万以上が殺害されたとも伝えられており、コレラ、赤痢、エイズ、黄熱病なども蔓延しているようです。 回心と和解、そしてルワンダの平和のための意向を捧げて、一人々々が祈り、そして援助の手を!! |