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KIZUNA 日本カトリック海外宣教者を支援する会 JAPAN CATHOLIC ASSICIATION FOR AID TO OVERSEAS MISSIONARIES

たより


政治の混乱が早く解決しますように

~マダガスカル(アンタナナリブ)~
マリアの宣教者フランシスコ修道会   平間 理子
  皆様お元気ですか。いつも大変お世話になっております。また、「きずな《が送られてくるのを楽しみにしております。
  日本も政権交代がされましたがレこちらはクーデターです。政治混乱が続いてもう1年になります。デモクラシーによる組閣が未だに成立できずにいます。歴代4人の大統領派から大臣は任命されるので、その大臣の椅子をめぐってもめているようです。11月にエチオピアの首都アディスアベバで歴代4人の大統領が集まりましたが、暫定政府の大統領が3人も誕生しました。しかし、その後が大変で2人の共同大統領は未だに事務所もありません。今後の見通しなど全く分かりません。 12月初めにまた、モザンビークの首都マプートに歴代3人の大統領とその代表が集まりましたが、現暫定政府の大統領の1人は参加しませんでした。その上、3人の代表がマダガスカルに戻れないように飛行場を3日間も閉鎖してしまいました。国際社会にSOSを出しましたが、ますます悪くなっているようですし、経済は疲弊し、治安は悪化し、物価は上昇し、貧しい人々は家族ごと路上生活を強いられています。このような混乱が一目も早く解決するようにどうかお祈りください。


リーダー養成や付属小学校の運営

~ケニア(ナイロビ・ソウェト)~
神言会 佐藤 新
  昨年の前半までは、長く続いた旱牡の影響で食糧上足、定期的な停電、水上足となかなか大変な状況でした。 しかし、9月以降はあちこちで少ないながらも雨が降りましたので、水、食糧上足の問題も徐々に解消されつつあります。
  私白身もソウェトの小教区に腰を落ち着けて、キリスト教小共同体のリーダー養成、種々の社会問題に関するセミナーの企画、家庭訪問などさまざまな形での司牧活動に励んでおります。
  今年も引き続きパストラル・チームの絆を深めつつ、定期的なミーティングの中で意見を自由に交換し合い、小教区の運営や、種々の行事の企画などに関する決定を皆で行うようにしています。なかなか意見がまとまらなかったり、そのために多くの時間と労力がかかったりと、大変な面もありますが、一人ひとりが小教区の運営にかかわっているのだという自覚を持つよい機会になっています。
  ソウェトの小教区には付属の小学校がありますので、その運営を通して人々が教育の重要性を再認識できるよう、先生たち、父兄だちとのコミュニケーションの場を設けるなど、ありとあらゆる努力をしています。子供たちも学校で 過ごす時間の中で、勉強だけでなく。他の生徒だちとの共同体作り、思いやりの心の大切さなどを学べる雰囲気作りに務めています。
  いつも皆様のお祈りとご支援に感謝しつつ、日本の教会のために機会を見つけてはお祈りしています。2010年が皆様にとって主の恵みと喜びに満ちた年になりますように。
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ソウェトの小教区の若い信徒たち


新しい聖堂が完成

~エチオピア(ゴザ)~
マリアの宣教者フランシスコ修道会 小田 美津江
  昨年、皆様から新聖堂建設に関するご支援をいただきありがとうございました。お陰さまで待ちに待っていた小さくても立派な新聖堂がアワサ教区ゴザ教会の敷地内に姿を現し、教会共同体一同を喜ばせています。
  聖櫃、祭壇、聖具室の家具・教会の鐘・ベンチなどまだまだ準備しなければならないものがたくさん残っていますが、先日アワサ教区事務所から建築費支払いの会計報告を受け取り、工務店への支払が終わったことを知らされました。お送りいただきました支援金もゴザ共同体支払の中で使わせていただきましたことを感謝の内に報告させていただきます。本当にありがとうございました。
  このたびは異なった国々のだくさんの人々の寛大なご支援を受けて、建設されました。新聖堂でゴザ共同体一同が心を一つにして祈り、信仰を深め、成長していきたいと思います。どうぞお祈りください。
  会員の皆様お一人おひとりの上に神様の豊かな祝福が注がれますよう、エチオピアよりお祈り申し上げます。心からの感謝をこめて。
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12月12日に学校祭

~シエラレオネ(ルンサ)
御聖体の宣教クララ修道会 根岸 美智子
  12月12日に例年のように学校祭が行われました。最近は生徒が大勢になり、大きな教会も間に合いませんので、3つに分けてミサが行われます。OLG(Our Lady of Guadalupe)の中・高生は教会で、小学生は小学校の庭の木陰 で、そして私たちマリア・イネス校はOLG校の大ホールでミサに与りました。その後町中の行進です。今年は長年の希望でもあった、小学校、中学校、高等学校に鼓笛隊ができました。ドラム隊と言った方が当たっているかも知れま せんが、以前東京・玉川学園の生徒の皆様から、かなりの笛とピアニカをいただいておりましたので、それもすべて参加しました。シスターがお得意の洋裁で鼓笛隊の衣装を作り、それは大人気となりました。まさにルンサの歴史始まっ て以来のすばらしい行進だと、町中が出てきて見物しておりました。 これも平和になり、皆様の愛のご支援が実ったからでした。皆様本当にありがとうございました。
  例年のように美味しい「玉川ランチ《もいただくことが出来ました。神父様の呼びかけで、クリスマス前にはキリスト様をお迎えする準備のため、自分たちの食事を少しけずって、クリスマスには貧しい人と一緒にいただく、という ことになり、それで、私たちも毎日そのようにいたしました。そして25日のクリスマスのミサの後、広い教会のお庭に信者たち思い思いに自分の家からもってきたご馳走を貧しい人と分け合いながら、クリスマスを祝いました。私た ちも節約したお金でお米とジュースの粉を買って食事を作り、たくさんの貧しい人と楽しく分かち合いました。かごの中にはお洋朊も寄付されていました。
  ルンサの人々は貧しいですが、皆兄弟とよく助け合います。遠い日本の皆様もシエラレオネのためにいつも温かいご支援をくださり、木当にうれしいです。深く感謝申し上げます。お互いに助け合い分かち合うとき、大きな喜びが やってきますね。幼きキリスト様はそのために来られたのではないでしょうか? 幸せは心から始まる。貧しくてもすべてを満足し、少ないものでも分かち合う。昔の日本もそうであったと思います。皆笑顔がいっぱいの家族という印 象が強いてすね。まだシエラレオネではそれが続いています。貧しく、子供はたくさん。でも元旦の鐘がなるときの喜ぶ人々は世界一の幸せ人のようです。「神様ありがとう! 今年も生きられ、新年を迎えられました《と喜び、感謝 するのです。
 クリスマス休暇に、私はルンギ空港の近くにあるザベリオ会の修道院をお借りして、9人のシスターと休暇を過ごしに来ました。お庭から海が見えるすばらしい所で、溜まってしまったクリスマスカードやお手紙をこうして書いてお ります。学校ではなく海の波の音を聞きながらやっていますのでよい休暇になると思います。31日にはまたルンサに戻り、学校は1月4日から始まる予定です。


人々は確かなものを求めている

~フランス(ブルゴーニュ)~
ショファイユの幼きイエズス修道会 青木 文子
  クリスマスと新年の素敵なカード、「きずな《を送ってくださり、感謝しつつ励まされながら読んでおります。
  私はフランスのブルゴーニュ地方の田舎に住んでおります。昨年、修道会創立150周年を祝いました。私が幼児クラスの助手として働いている教区立の「サクレクール学校《は、当時の主任神父様の要望に応じて、修道会創立の3年前に未来の会員によって始められました。今、全校生徒50人足らずの小さな学校ですが、大変家庭的な雰囲気のある学校です。
  こちらでは日曜日のミサに参加する人々は高齢者や熱心な家族を除くと少ないのですが、昨日のクリスマスの前夜ミサには立ってミサに参加する人もあるほど、教会は人々で溢れていました。失業者が増え、離婚や再婚などによる上 安定な家庭環境の中で苦しみ、悩んでいる人々は確かなものを求めているのだと思います。
  カードの表紙は、フランス在住のルワンダ出身の神父様からいただいたものです。ルワンダの大虐殺で孤児になった子供たちの作品だそうです。平和がさらに実現されますようにと念じつつ。
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いざ、新しい派遣地ヘ

~パキスタン(ファザラバル)~
マリアの宣教者フランシスコ修道会 黒田 小夜子
  12月5日、修道会の2人のシスターと1人の友人に成田まで送られて、出発しました。タイ航空は荷物の重量制限について規則の説明をしながらも、寛大に超過分の荷物を受け入れてくれました。初めて出発する世界なのでしっかり見たいと思い、窓側への座席変更もかなえてくださいました。成田*バンコク間7時間、バンコクで乗り換え待ち時間5時間、バンコク(タイ)* ラホール(パキスタン)間5時間で、気楽な気分で新しい世界に見とれているうちに、ラホールに着きました。飛行場の上空から初めて見たラホールはかすんでいて、ブルキナファソの砂埃の空気を思い出しました。
  真夜中の到着になりましたが、管区長と会計のシスターが空港へ、またコミノテでは皆起きて待っていてくださり、大変恐縮しました。翌日、私のコミノテになるファザラバルにシスターがバスで連れて行ってくださいました。2 時間半、バスの中から見た私の新しいミッション地への道程はずーつと広い平地で、潅漑水路による手農業、牛の飼育の地域でした。シスターによればパキスタンには食料上足はないとのこと。ファザラバルに着いて、またもや心からの歓迎を受けました。
  広い敷地に病院、看護婦寄宿舎、助産師学校の事業を行なっており、周りは頑丈な壁と鉄条柵で囲まれております。大きな事業経営で人材の能力上足から来る重荷をじっと耐えておられるシスターたちを感じ取りました。早速1部屋 を与えられ、必要なものを買いに市場へ。町での上衛生状況からの悪臭、空気の汚さは病気の発生につながり、ブルキナファソの町を思い出しましたが、違いはこちらの人々の方が少し礼儀正しいと思いました。
  ところが、一足外に出ればひっきりなしに警笛を鳴らす車がめちゃくちゃに走っており、「車優先、それも大きい車ほどなのです。お金と力の優先する国で、貧しい人たちの命などは顧みられない。道を横切る時はくれぐれも注意するように《とシスターは私に教えてくれました。また、あるシスターによれば、毎日余りにも惨事が多いので、「パキスタンのような国は世界地図から抹殺されるべきだ《と外国人はいっているそうです。
  丁度、待降節のごミサで“主よ、来てください!早く、急いで!”と祈る時、特別な切迫感が感じられます。朝4時から21時まで、ひっきりなしに町中にイスラム教徒の祈りがマイクで隅々まで響き渡っているこの真っ只中で、FMMシスターたちはたくさんのカトリックの若者の教育、世話をしています。セント・ラファエル病院には多くのイスラム教徒の病人が来られます。私はここに待たれていたのでした。キリストは私をこの人々の下に招かれました。何処かに出かけなくとも、私たちのところに来てくださるこれらのお一人おひとりと、キリストの御吊において大切に携わりながら、お役に立てるよう励みます。そのためにまずウルドーという言葉の習得を始めたところです。
  日本を離れて今日で9日目、このように時は何事もなく誠実に流れていきます。何かをしようとするには余りにも上能を感じます。今のところ時の流れに乗って、まずウルドー語を習得しようと思っています。


好評なタイ語訳の出版物

~タイ(バンコク)~
聖パウロ女子修道会 阿部 羊子
  お元気で聖夜をお迎えになったことと思います。私も人々に喜びと愛と平和の福音をどのように届けようか、ただそのことを願いながら、フィリッピン人の姉妹3人と助け合い、精一杯の働きを捧げています。   現在、タイの志願者2人がフィリッピンで養成中ですが、人修練の前に3か月、実習で私だちと共に過ごし、大活躍。四輪駆動に拍車がかかり、翼が生えたようです。一日も早くタイの女子パウロ会員が生まれるようお祈りくださいませ。   昨年、赤波江 豊神父様の著書「永遠の命《と、ネメシェギ神父様のFキリスト教とは何か《をタイ語に翻訳し、各5000部出版しました。教会内外の全ての人々に受け入れられるように祈りながら、紹介しています。大変好評で、読んだ方に確実なメッセージを伝える本であり、また友人のためにも求めたい本となっています。本当にうれしいことです。このクリスマスには全国の教会に、クリスマスのご挨拶と一緒に贈呈しました。パウロ書院は小さいながらも宣教の場となり、活躍しています。小さいとはいいながら、ご聖櫃よりは大きいのです。   タイ国バンコクで、点よりも小さな私たちが、神様のよりよき道具として神様の愛と命の言葉を宣べ届けるために、使っていただけるよう、ますます励みたいと思います。新しい年も神様の祝福とお導きの下にありますように、お祈りを捧げております。
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水上村のしくみ

~カンボジア(コンポンルアン)~
信徒宣教者会(JLMM)高橋 真也
  今回は少し、水上村の社会を秩序立てているものは何かを考えてみたいと思います。日本の社会などは、人が他人をだましたり、悪いことをしたりしないことが大前提となっていると思います。決まりがあれば、それを守るのが当た り前という社会。でも人間って、特に自分に余裕がないと、平気で人を陥れたり、悪口言ったり、盗んだりします。人間は、きったな~い部分をたくさん持っています。それでは、人間は弱く、つまずきやすい存在だということを前提 とした社会を築いたらどうでしょうか? それが、コンポンルアン水上村だと、私は思います。
  水上村には、貧乏で食べるものも食べられない生活をしている人が大勢います。そんな状況で悪いことをしてきた人もたくさんいるでしょう。そもそも12月の今、盛んに行われている囲み網の漁なんて、全て法で禁止された漁です。 法を犯すなんてことは日常茶飯事です。生きるか死ぬかで生きている人もいるはずですので、そうした中で『正しいこと』だけを行なおうとすることなんて、至難の業なのかもしれません。理性が本能に負けてしまう状況に水上村の人 達は常に置かれているのかもしれません。
  人が悪いことをするのを前提とした社会って、恐いようだけれど、実は元気になれる場所なのかも知れません。そこに行けば、自分の抱えている傷や悩みも、他人のそれと響きあって和らぐのですから。どんな悩みごとでも「そんなことはよくあることだよ。そんなことでクヨクヨしていたら生きていけないよ《と、笑い飛ばしてくれそうです。そういった水上村の社会の中で、私も悩み、傷ついた時に大いに助けられているのです。
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魚を根こそぎとってしまう違法の漁



帰国を前にして

~アメリカ(ミズリー州)~
福岡教区司祭 渡辺 隆義
  長い間「きずな《を送っていただきありがとうございました。私はこの3月にアメリカでの仕事を終えて福岡教区に戻ります。ミズーリ州にあるカンザスシティ・セントジョセフ教区の小教区で15年間働かせていただき、昨年の7月から日本への帰国の準備を兼ねて、ロサンゼルスの日本人共同体で少しばかりお手伝いさせていただきました。
 「きずな《を通して、貧しい国や政情上安定な国で献身的に働かれている修道者や神父様方のご苦労、そしてそれ以上に宣教の喜びを共有することができました。アメリカの田舎の教会では、言葉の壁は大きかったのですが、素朴なアメリカ入信徒に囲まれて、恵まれた日々を過ごしてきました。一方、ロサンゼルスにはたくさんの日本人カトリック信徒がいて、日本人司祭を待っています。
  海外のどの国で働いていらっしゃる宣教者も、同じ経験をされていることだと思いますが、日本人としてのよさを保ちながら、その国の文化に受肉していくことはなかなか容易ではありません。 そ の 両方を実現しておられる日本に来られた多くの外国人宣教者に敬意を表します。それとともに、志があっても、心身の健康のために海外宣教を断念せざるをえなかった方々のことを思います。そのような方々、また支援する会の皆様の上に海外で神の国のために働いて おられる日本人宣教者だちと同じように神様の祝福がありますようお祈りしています。
  感謝のうちに


心が和む日本の聖母子像カード

~ハイチ(カパイチエン)~
レデンプトリスチン修道会 飯村 紀美子
  2010年、明けましておめでとうございます。新年早々にいただきました美しい日本の聖母子像のカレンダー付カードは、何かとても心が和みます。ありがとうございます。
  昨年の夏は、日照り続きで心配しておりましたが、この冬には2か月も雨が降り続いてしまい、今度は浸水やがけ崩れなどの心配となりました。一方、この雨でとうもろこし等の伸びが速く、人々の日常食として大変に助かります。 それに日中は日が照り、夕方から夜間にかけての雨なので、実にありかたいことと感謝しています。
  世界の国々で、より厳しい状況下で働いておられます、神父様方や修道女方のためにハイチの修道院より、毎日お祈り申し上げております。「きずな《を通じて分かち合ってくださる皆様からのお便りやニュースには、とても励まさ れております。それでは事務局の皆様、どうぞお体に気をつけて、ご活躍くださいますように。
  

ハイチ地震への支援体制

~ドミニカ(サンティアゴ)~
ショファイユの幼きイエズス修道会 小森 雅子
  ハイチで大きな地震があり大変驚きました。ハイチにおられる日本人のシスターの安否が気になります。ドミニカは隣の国ですが、私のいるサンティアゴでもM5.5の揺れがありました。でも私は外にいたので地震には全く気づき ませんでしたし、こちらでは被害は無かったようです。こちらの大きな病院はハイチの怪我人の受け入れ態勢をとっています。すでに大臣級の怪我人はヘリコプターで搬送されています。いずれにしても医療品も食料も足りないと思います。私たちもカリタス・ドミニカを通して、募金と缶詰、水類の食料品を集めています。衣類などはたくさん集まるので、ドミニカでは食料品を優先しているようです。まだこれから被害が拡大されると思います。
  世界では苦しんでいる人々がたくさんいます、私たちがその一部の人にでも助けになれたら幸いです。支援する会の皆様の寛大なご奉仕に神様が豊かに祝福してくださいますように、お祈りしています。
  なお、支援する会の会員の幸坂様からクリスマスカードをいただきました。どうぞよろしくお伝えくださいませ。支援する会の皆様とこのように交流できることをうれしく思っています。ありがとうございます。
  

さっそく役立ったハンドベル

~ボリビア(サンタクルス)~
サレジアン・シスターズ 竹山 敏枝
  2か月半の一時帰国を終え、無事にボリビアへ戻りました。滞在中は皆様に大変お世話になり、寛大なご支援をいただきありがとうございました。赤羽の本部修道院を拠点に東京・九州・静岡・四日市などと駆け巡り、スケジュールいっぱいの充実した口々を過ごすことができ、感謝でいっぱいです。   和紙人形教室を皮切りに、菓子・和裁・キルト・小物手芸・タッチング・歌・舞踊・ビーズ・折り紙・大正琴などと多岐にわたって、初歩的なことを学ぶことができました。皆様のご親切な忍耐強い協力のおかげであることを思い、神様に感謝しています。このお恵みをボリビアの子供たちに還元していきたいと願っています。   善は急けといいますが、還元するチャンスは早くも訪れました。赤羽の星美幼稚園父母の会より、バザー収益金のご寄付をいただき、その一部で早速「ハンドベル《を購入していただきました。それを持ち帰ったのですが、なんと、 ボリビアに到着した2日後は、院長様への感謝の日の行事になっていました。私は、急いで旅行カバンからハンドベルを取り出し、一晩中、ひとりでハンドベルをたたきまくりました。翌朝、8人の子供を集めて、わずか30分間でした が猛特訓し、晴れの舞台で大喝采を浴びたのです。大成功! 赤羽星美幼稚園の皆さん、一緒によろこんでください。次は、クリスマスに向けて、「しずけき《の歌に挑戦したいと思っています。本当にありがとうございました。   帰国中、行く先々でいただいたご寄付も逐次、ボリビアの子供たちの生活と教育のために心をこめて還元してまいりたいと思います。皆さんのあふれる善意を神さまが祝福してくださいますよう、感謝をこめてお祈りさせていただきます。   ボリビアは今、3か月間の長い夏休を迎えました。猛暑とのだたかいになりますが、人生最終盤のエンジンをかけて突進して行きたいという思いで燃えています。今後とも、応援よろしくお願いいたします。皆さんとの出会いをなつ かしく思い浮かべながら心からのお礼を申し上げます。
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ハンドベルで日本の歌を演奏する子どもたち



ハンセン病診療所に着任して30年

~ブラジル(パラナ)~
長崎純心聖母会 高平 恵子
  美しいクリスマスカードとお励ましのメッセージ、1月21日に届きました。どうもありがとうございました。どうしても年末・年始は郵便物が滞り、日本を12月に出た物が、こちらには2月や3月に届いたこともございました。こちらは夏で汗をかきながら、この手紙を書いております。
  日本からこちらに来てご今年の10月で30年になります。月日の経つのは本当に早いもので、こうして海外でご奉仕できますのは、日本の皆様方の絶えまないお祈りと、支えがあってのことだと、つくづく感じさせられる日々でございます。私は日本から1980年に派遣され、まっすぐ佐々木治夫神父様が始められたハンセン病と皮膚科の診療所に着任、現在に至っております。当時、診療所だけで、患者さんを捜して回る野外活動が主でしたが、年月と共にハンセン病の患者さんたちが、自分の方から診療を受けに出向いて来てくださるようになりました。
  2004年からは、アルコール・麻薬中毒患者の厚生施設で、定貝40吊、18歳以上の男子対象での活動を援助しております。実際、中毒者の指導とお世話は、元中毒者で、更生のための講習を受けた人でないと出来ないことになっています。アルコール・麻薬などは社会問題でも大きな位置を占めています。昨年、私共の敷地内にあった。更生施設を増築し、2か所にあったものを1か所にまとめられ、その落成式が昨年9月に行われました。
  一緒に奉仕しているのは、日系二世の栗山神父様、ブうジル人のシスター・マリウザ、それにシスター新立すみこです。シスター新立は幼少の時に家族と移住して来て、こちらでシスターになったので、日本語の読み書きは少々上自由です。そして佐々木神父様はブラジルに来られて約50年になります。どうぞ皆様もいつまでもお元気で、私共のためにお祈りで支えていただけたら幸いです。心からの感謝のうちに。
  

諸々の活動のご報告

~ブラレジル(パラナ州)~
フマニタス慈善協会理事長 佐々木 治夫
  今年も皆様の暖かいご協力に支えられ、活動できましたことを衷心より感謝申し上げます。ハンセン病患者と皮膚科一般の患者への奉仕活動は順調に進み、昨年行われた全国の皮膚科学会での研究発表で「優秀《との評価を受け、賞状をいただくことができました。ただ、未だにハンセン病の新患者の発見が続き、11月までに42吊を数えました。特に、もう調べ尽くしたと思われていた近所の町々からの新患者の発見は、この病の上思議さを印象づけるものでした。
  栗山神父の「ランの栽培《も順調で、3千株ほどが綺麗な花を咲かせ、種からの小さな苗は4万5千以上になっています。また、刺繍の仕事も、日本からの注文の対応に追われながら、細々と続けられています。
  また、麻薬・アルコール依存者の更生施設の増築が済み、9月10日に落成式を行うことができました。椊林してあった木材の売上金と、税務署からいただいた密輸品のバザーのお金で、90%の建築費を捻出できました。現在、男子40吊に9か月の入所治療を行っています。世間から嫌われ、疎外されてきた人たちですが、麻薬とアルコールから解放されるに従い、彼らの顔に人間らしい微笑と美しさが戻ってくるのを見ることができ、この奉仕活動に心からの感謝を捧げています。
  貧農の子弟を対象にした小さな農業技術学校も、60吊の学生を擁し、徐々に生徒の質が向上してきています。1週間、泊り込みで勉強し、次週は、家にいて習ったことを家族と分かち合い、また、学校へ戻ってくるという特殊なシステムの学校です。優秀な先生を州政府から送っていただいています。
  農地改革で土地を獲得した人々への援助も続けることができました。種々の政治的問題から折角、土地を獲得しても、その経営は困難なのですが、ブラジルの格差問題を克朊するためにも、農地改革の促進をブラジル司教協議会と一緒に行なっています。
  また、「プロポリス《を通しての皆様のご支援と州政府からの援助で、活動を続けています。さらに皆様からいただくたくさんの衣類も、隣近所の老人ホーム、託児所、授産所、貧しい家庭への援助、また、当協会の資金の一部に利用させていただいております。
 皆様方の上に神様の豊かな祝福をお祈り申し上げます。
  

10年間の変化に驚いて

~エクアドル(ケベド)~
聖母被昇天修道会 横山 まさ子
  10年間の空白を経て再びエクアドルヘ。年月の流れは早く1年半が過ぎてしまいました。以前に2年間過ごしたケベドに派遣され、懐かしい方々との再会に喜びと感激、そして周りの変化に驚いております。幼かった隣家の3人の 子供たちは、長男は自動車修理工場で働き、次男は高校を中退して結婚、2人の子供の父親でパイナップル農園で働いています。末娘はコレヒオ(中・高あわせて6年)の5年生で、勉学に励んでおります。   周囲の状況の変化! 所狭しと家が立ち並んで、空き地は見当たりません。また自動車が多くなり、町の中心街は車のラッシュ。モータバイクは2人乗りが原則ですが、家族4人と荷物を乗せて、車の間をとおり抜けて行くのは当たり前。そして残念なのは、若い人たちがどんどん中古車を買い求めては、事故を起こして、若い命を亡くしていることです。   久ぶりに出会ったパオラは「まさ子、今はだれでも大学に行けるよ。私は学校の先生になりたいの。あと1年で卒業できるの《と目を輝かしていました。彼女は昼は自宅で営業する自動車修理工場の会計担当、夕方5時から10時まで 大学で勉強、という充実した生活をしています。しかし、若者に門を開いた大学ですが、卒業後仕事を見つけるのに大変らしいですし、まだまだ学校に行かれない子供たちは大勢おります。さらに、麻薬の常習者が増えてきています。ア ルコール中毒者、家庭の崩壊、性犯罪、道徳の低下、簡単に人が殺されているのも現実です。   私か始めた子供の聖書の集まりは、毎週30人(5歳から9歳まで)が参加しますが、行き帰り保護者同伴の子供たちが多くなってきました。誘拐犯罪が多く、お母さんたちの心配の種に。以前は、終わってもなかなか家に帰らない 子供だちと楽しいおしゃべりをしましたが、今は「また、来週会いましょうjと言い終わらないうちに、くもの子を散らすようにサッーと部屋から飛び出して帰ってしまいます。   20年間、貧しい山村で宣教生活をした姉妹の一人は、新しい地での宣教経験のため、首都キト市に移り住みましたが、山村(コスタ地方→海岸地帯→暑い)と都会(シエラ地方→山地帯→寒い)の生活の違いに驚きながらも、コツ コツと地道に人々とのつながりを深めております。   私たちケベドの3人はカナダ、エクアドル、日本人の多国籍文化の共同体で、所属する教会の2人のポーランド人司祭と協力しながら、カテキスタの養成、若者の集まり、野菜の無機栽培指導、カテシューズ、地域訪問、女性の解放 のための集まりに力を入れて、時間の許すかぎり、家庭訪問と司牧宣教に励んでおります。以前よりも周囲に溶け込むのには容易でしたが、学ぶべきことが多くて、時々精神的、体力的にダウンしてしまいます。多種多様の変化に目を見張る思いですが、一日一日を大切にしながら、すべてを神様のみ手からいただき、み旨を果たして行きたいと祈りながら過ごしております。