マリアの宣教者フランシスコ修道会 日本管区

モザンビーク

聖イサベラミッションは、小教区の教会、要理センター、人材開発センター、司教区司牧センターから成り立っています。現在、私たちは2人の司祭と4人のFMMのシスターがチームになって働いています。このチームは何人もの司祭、シスター、一般信者が援助していて、カテキストの養成にあたっています。

要理センター
このセンターが設立されて以来、この国の中央および南部から来ている沢山のカテキストたちを養成してきました。このカテキストたちは、国内での苦しい状況の中で、深い信仰の証をしてきました。政治的状況や戦争のためにこの国は荒廃し、モザンビークの教会はその歴史上、大きな困難の嵐にかき乱されてしまいましたが、それでもグイウア(Guiua)の要理センターはその間もカテキストを養成するために、あらゆる状況を神からの賜物として受けて存在し続け、可能な限りの奉仕をしてきました。彼らは場所から場所へと住まいを変えなければなりませんでしたが、いつも人々と手を取り合って仕事をしてきました。
1992年3月22日には、グイウアのミッションはその時、要理センターで教育を受けていたカテキストたちの血で清められたのです。彼らは戦争の惨禍に巻き込まれ命を落としたのです。「地に落ちて死んだ一粒の麦」のように、この殉教者たちは多くの実を結びました。グイウアはモザンビークの国とその司教区の歴史において、「殉教者の地、殉教者の聖地」と呼ばれています。

人材開発センター

神の慈悲と憐れみを体験した教会は全人的な総合啓発に関心をもっています。このセンターにおいては、健康センターや助産院における健康のケアをはじめ、料理教室、裁縫、刺繍のクラスやコンピューターのクラスなどが開かれています。また、当面の問題と関連のある大切なテーマについての講演も行われ、幼稚園も開いていて、どんな子供たちも受け入れています。

小教区

聖イサベラの小教区は、人口13,646人のうち、3,421人がカトリック信者で、求道者は543人います。この小教区は4地域に分けられ、3人のカテキストが専任で仕事をしています。この精力的な教会は、経済的にはおくれているかもしれませんが、霊的かつ文化的にはとても豊かです。私たちFMMはここでカテキストたちの養成に関わり、典礼の準備をしたり、聖堂の仕事をしています。宣教活動における私たちの主な目的は、この国の人々が自分たちで福音宣教のための担い手になれるように援助することです。