マリアの宣教者フランシスコ修道会 日本管区

ブルキナファソ・ニジェール・トーゴ

宣教に賭ける
初めて海外宣教に出かけるときには不安で一杯ですが、それはやがて大きな喜びにかわっていきます。Sr.テレサ・マリアが体験を分かち合ってくださいました。

海外宣教は入会以来の私の夢でしたが、終生誓願宣立の日、2002年8月11日に、神様はその夢をかなえてくださいました。ブルキナファソ・ニジェール・トーゴ管区への派遣をいただいたのです。しかし、ポルトガル管区のマデイラ島でとてもよい時を過ごしていたので、その地を離れることはやはり寂しく不安でもありました。その後マデイラ島で出発の準備をし、2004年9月4日、派遣地、ブルキナファソへの飛行機に乗り込みました。ブルキナファソは、西アフリカの中央に位置し、マリ、ニジェール、トーゴ、ベニン、ガーナそして象牙海岸と国境を接しています。あまり海外からの旅行者もなく、自然資源にも恵まれていないので、昔からの姿をそのまま保っているような国で、多くのNGOや人道支援グループが活動しています。その文化はとても豊かで、多くの文化遺産が伝承されています。それぞれの地域の生活様式、習慣、活動、芸術、工芸品、お祭りなどがそのまま受け継がれ、すばらしい文化を誇っています。特に、音楽と踊りは、ブルキナファソの文化で大きな役割を果たしているようです。

初めは言葉を学び、少しずつこの国の生活の仕方を学んでいきました。風土病にもかかり、言葉にも苦しみ、新しい環境に適応するために困難なときを過ごしたのち、2005年10月、ブルキナファソの幼稚園教諭資格をとるためのコースに通うにように言われました。それで毎日、バイクに乗り、希望に胸をふくらませて、コースの勉強に通いました。

ブルキナファソで、教育は大きな課題で、管区の第一の優先課題になっています。管区は、2006年11月に「小さなエレン」幼稚園を創立しました。3年保育の45人の子どもで始まりましたが、神様はこの幼稚園を祝福してくださり、今では3歳から5歳までの125人の子どもが通っています。

FMMとして私たちは、子どもたちの身体的・情緒的な成長ばかりでなく、子どもの母親たちが女性として自立するように助けています。そして、それらすべての活動を、キリスト者もキリスト者でない人々も全く差別せず、対話と一致のうちにすすめています。

地域の人々が幼稚園を卒園した子どもたちが通う小学校を望んだので、私たちは、小学校も開校しました。「もしそれが神の業なら、それは続くでしょう・・・・」(マリ・ド・ラ・パシオン)

宣教での困難や苦労は、主が私にくださった大切な宝です。聖体の礼拝と神の言葉の観想は、私に委ねられた使命を果たすための力の源となっています。与えれば与えるほど、多くをいただきます。 神様は、私が最初に到着したときに抱いていた恐れを、大きな喜びに変えてくださいました。国際的・多文化共同体の中で、教会と世の救いのために、毎日この身を捧げています。