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2008年8月号 No.420  2008.8.16

遠くへ
加藤 豊 神父
教会学校の合宿に参加して
塚本 清
合宿の思い出 教会学校小学生クラス
洗礼式を終えて 田中 都生乃

遠くへ

                            加藤 豊神父

 暑い日が続いています。この季節、避暑地に向かう人は溢れ、海も山も賑わい、各地で夏らしい光景が広がっています。
 皆さんは、「夏」というと何を思い浮かべますでしょうか。夏のイメージは何でしょうか。入道雲、かき氷、蝉の声、高校野球、それらは人によって様々ですが、最近ではそういった長閑なイメージ以上に「暑さ対策」が深刻な問題です。
 わたし自身、時折思うのは、「それにしても夏ってこんなに暑かったかな」ということです。夏なのだから気温が高く湿度が上がるのは当然ではありますが、「季節」としての夏は遠くへと退いて、今や一般に「単に」暑い期間をして「夏」の概念となっている感があります。異常気象という外面的な事象にも増して、わたしたちは心の次元においても四季の崩壊を体験せざるをえなくなっているのだと思います。
「単に」暑い期間というだけではない、季節としての「夏」、あるところにはあるのでしょうけれど、ひょっとしたら、それはもう多くの人にとって遠い普の幻想のようになってしまっているかもしれません。
 わたしのイメージは貧困です。「夏」と聞いて最初に思い浮かぶのは「夏休み」です。しかし、ある意味で普遍的なそれであるのかもしれません。それはこうです。「麦わら帽子を冠った少年が虫取り網を持ち、虫かごを肩から下げ、ランニングシャツに半ズボンというかっこうで林にくり出す」というものです。「やがてその少年は腕や脚を散々と蚊に食われ、おばあちゃんにキンカンを塗られてヒヤッとする」、そんなところでしょうか。
 わたしたち人類は本当に「遠くへ」と来てしまいました。帰り道がわからないほど、とても遠いところへと辿り着いたのです。ここはどこなのでしょうか。これからどこへ行こうとするのでしょうか。
 毎年8月6日〜15日は「日本カトリック平和旬間」です。今年もわたしたちは「平和旬間」を過ごしました。キリストの「平和」とは、単に戦争がない状態だけをいうのではなく、あたりまえの「夏」を、あたりまえに迎えることができる感謝に満ちた心の平安でありましょう。このままではきっと、平和も「遠くへ」と追いやってしまいかねない、そんな危惧を抱いている方々が沢山いらっしゃると思います。否むしろわたしたちのほうがあまりにも「遠くへ」とやって来てしまったのかもしれません。そうするうちに数々の大切なものを忘れてきてしまった気がします。
 今わたしたちに求められていることは、根気よく「つまらない(と思えてしまう)こと」と正面から向き合って思慮を深めることだと思います。「面白くない」「めんどくさい」「そんなこといわれてもわたしには難しくてわからない」といって知らんふりすることなく、もう一度、人間とは何であり、自分とは誰であり、社会はどうであり、というそれらすべてについての思索を大切にしなければ、わたしたちはいつの間にか途方もなく「遠くへ」と流されてしまうことになるのではないでしょうか。
 神との平和、隣人との平和、自然との平和、そして自分との平和、わたしたちはそういうキリストの平和の実現と、その使命感とを「近くへ」と取り戻さなければなりません。


教会学校の合宿に参加して
                             塚本 清

 今年の教会学校の小学生の夏期合宿は、7月29日(火)から31日(木)に去年と同じ場所の藤野芸術の家で行われました。参加者は、小学生12名と大人5名でした。
 29日は、朝教会に集合して聖堂でお祈りをしてから相模原市にある麻溝公園に出かけました。そこでフィールドアスレチックをしたり、子馬に乗ったり、モルモットなどの動物にふれたり、広い芝生でフリスピーを使って遊んだり、お弁当を食べたりしました。それから芸術の家に行きましたが、到着する少し前に雨が降ったため、予定していた川遊びは中止でした。そのあとお風呂に入って夕食をとってから、今回の合宿に参加してくれた東京教区の倉田神学生への質問タイムをとりました。現在神学科の3年生ですが、神学校に入ったいきさつや好きな食べ物などをききました。そのあとみんなで花火をしました。
 30日は、朝起きてすぐにミサをしてから朝食をとり、ハイキングに出かけました。出発地まで車で行ってから京塚山という山に登り、そこから下って葛原神社というところまで行きました。ハイキングの道は去年と同じコースだったので急な上り坂もありましたが、去年参加した子どもにとっては慣れた道だったようです。神社ではスイカ割りをして、お弁当を食ぺました。そのあと車で芸術の家まで戻り、水着に着替えて川遊びをしました。この川遊びは子どもにとってはとても楽しかったようでした。川遊びのあと芸術の家にある工房で工作をしました。ガラスのコップに模様をつけたり、工作で飛行機やコリントゲーム、木箱などを作ったりしました。それからお風呂と夕食を済ませて、8月31日(日)の子どもミサの分担を決めたあと、みんなでゲームをしました。いつも合宿でやっているゲームのほかに倉田神学生に新しいゲームや「主の祈り」の手話を教わったりしました。
 31日は朝食のあと芸術の家を出発してハ王子教会に行き、そこでミサをしました。ハ王子教会ではミサのあと流しそうめんをごちそうになりました。おなかもいっぱいになってから、多摩教会に戻ってカトリック・ニューズにのせる合宿の感想文を書き、最後に聖堂でお祈りをしました。
 この合宿のテーマは去年と同じ「プレゼント」でした。今年もこの合宿の中でたくさんのプレゼントを神様からいただきました。それはひとりひとりの中で楽しい思い出となっていることでしょう。これからもふだんの生活の中での神様からのプレゼントを大切にしていきましょう。
 最後に今回も教会学校の合宿に倉田神学生をはじめ、多くの方々のご協力をいただきました。本当にありがとうございまし
た。

合宿の思い出
                         1ねん あべ もえき
 みずあそび。すいかわりをしてたのしかった。はなびをしてたのしかった。

                         1ねん おおつか り<
 いちにちめ。こうえんへいってたのしかったです。ににちめ はいきんぐにいってたのしかったよ。さんにちめ はちおうじきょかいにいったよ。

                         2年  ごうはら 百花
 わたしは、フ月30日に川あそびでおたまじやくしをたくさんつかまえて、かえるもつかまえました。けどかえるがにげていきました。さいごかえる時におたまじやくしの家を作ってそこににがしてかえりました。たのしかったです。

                         3年  あべ よしゆき
 7月29日にきやんぷに行ってそのまえに、公園であそびました。あすれちっくひろばでおべんとうを食べて、あそんで車にのったら雨がふってきて川あそびであそべませんでしたが、つぎの日は川あそびができてよかったです。つぎにはいきんぐに行って楽しかったです。
 つぎの日にはあさごはんがやってませんでした。へやに帰ったら、たたかいをして10分にごはんを食べて、そしてテレビを見おわったら、帰りのしたくして帰りました。

                         3年 大塚 岳
 7/30日の工作では2時間かかったけれど、うまくできてよかったです。今日の八王子教会では流しそうめんをたくさんたべました。おいしかったです。 フ/30日のハイキングはつかれました。けど、そのあとの、スイカわりが楽しかったです。そして、そのあとに川で遊びました。ビニールぶくろの中を見ると、おたまじやくしがいっぱいいて、びっくりしました。

                         3年 河野 百恵
 わたしがたのしかった思い出は、川でおたまじゃくしをたくさんつかまえて石と葉っぱでおたまじゃくしの家をつくってにがしました。かえるが2ひきいてとても楽しかったです。次に工作をしました。ひな子ちゃんとゆりちゃんと百花ちゃんとみんな同じコップを作りました。きれいにつくれたのでうれしかったです。
                         3年 たかはし ひでゆき
 たのしかったことは、こうえんでアスレチックであそんだことです。おもしろかったことは、しめおんと倉田神学生がおとなげなかったことです。
                         4年  い じゆうひや<
 楽しかったことは3日づつあります。
1日めの楽しかったことはこうえんに行ってアスレチックであと3つのところでおわりになったけど、やったのはおもしろかったし楽しかったです。2日めは工作で、あまりよくできてなかったけど作れたのがよかったです。3日めは、八王子教会でながしそ−めんをしてすごくおなかがいたくなったけど、たのしかったです。
 ぜんぶをとおしてすごく楽しい合宿でした。

                         4年 ウェケ シーラ恵
 わたしが楽しかったのは、しょ日の時に、動物ふれあい広場で、馬に久しぷりに乗れたこと、モルモットがわたしによくなついてくれたことです。
 ふじの芸じゅつの家では、はじめて地下のある部屋ですごせたことがうれしかったです。部屋から見たけしきは、とてもきれいでした。本当はしょ日にやるはずだった川遊びは、その日いきなり雨がザーッとふってきたので、できませんでした。けど、次の日は晴れて、ハイキングも川遊びも楽しくできました。川遊びでは、はじめて手でオタマジャクシをつかまえられました。帰ってきて工作をしました。わたしは小さいランプを作りました。八王子教会では、いながわ神父様とミサをしました。八王子教会は、下にひざをつくところがありました。特に楽しかったのは、ふじの芸じゅつの家で、みんなでおしゃべりしながらねたことと、おふろで泳いだことです。また来年もさんかしたいです。

                         4年 郷原 颯太
 さいしょは、公園で遊びました。次に宿に着きました。雨で、川遊びができませんでした。でも次の日は、川で遊びました。楽しかったです。でもシメオンとあっくん、おとなげなかったです。次に工作をしました。楽しかったです。さいごに八王子教会に行って、そうめんをたべました。おいしかったです。楽しかったです。

                         4年 若林 ゆり
 私は、川遊びと、夜みんなといっしょにねるときが一番楽しかったです。はじめは、友達がぜんぜん(一人も)いませんでした。でも行ったらすぐに友達ができました。はじめにできたのは、日向子ちゃんでした。2番はシーラちゃん、3番はももかちゃん、4番はももえちゃんです。私は、はじめ『友達なんかできないだろう』と思いました。でも私のお母さんは「いいよ。教会の人はやさしいから、すぐに友達ができるよ!!」と言っていました。バスに乗った人(いっしょに)は、ひなこちゃんです。はじめは、きんちょうしました。でもすぐになれて公園やモルモツトを、いったり見に行ったりしました。夜みんな(女子)でねました。でも、ぜんぜんねれませんでした。みんなでよるの2時ちかく、おきていました。川遊びで、おたまじやくしを見つけました。魚も泳いでいて、つかまえようとしても、すごくはやくて、つかまえられませんでした。みんなとすごして、とても楽しかったです。また行きたいです。わらいすぎでした☆。

                          5年 石綿 日向子
 私は川遊びが一番楽しかったです。おたまじゃくしを、いっばいとりました。足がもうはえているのもいました。いっきに、2ひきもいっべんにとったりしました。
 夜にねる時に、5人でおしゃべりしたりしました。1日目の夜は…。深夜2時まで起きていました。いつもは夜がつまらなかったけど、とても楽しかったです。
 一番心に残ったのは、山にあった「かえるの目」を見れたことと、「ラブレター」を見れたことです。


洗礼式を終えて

                           田中 都生万

 4月に初めての子供を出産し、今までと違う日常、育児におわれた毎日のなか7月27日無事に洗礼の恵みを受けることができてほっといたしました。
 多摩教会に籍を移してから、ほとんどと言っても良いほど教会に来ていなかったにもかかわらず皆様にお声をかけて頂き、温かく迎えて頂いた事に心から感謝いたします。また、代父を引き受けてくださった石塚時雄様にも心から感謝申し上げます
 わが子は神様から授かった命ですが、神様から預かった命と思い、まっすぐな子、人に愛される子となるよう、これからも毎日奮闘していきたいと思います。
 多摩教会の皆さま、これからも私たち家族を宜しくお願いいたします。

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