多摩カトリックニューズ表紙へ戻る
2003年4月号 No.356 2003.4.26
1 |
8年間ありがとうございました |
宮下 良平神父 |
2 |
3教会宣教協力体について |
|
3 |
多摩教会ホームページについて |
松原 睦 |
4 |
受洗者のことば |
下津 秀則 |
5 |
受洗のことば |
江嶋 もと子・大輝 |
6 |
受洗の言葉 |
藤田 玄播 |
7 |
洗礼を受けて |
松本 美幸 |
8 |
私の洗礼事情 |
関根 由香利
|
9 |
花と祈り、花に育てられて |
小田切 真知子 |
8年間ありがとうございました。
宮下 良平神父
この4月20日は「復活の主日」で、ミサ後に私を「送る会」を開いていただきました。皆様の暖かい思いをいただき感謝しています。
ところで、御復活の祝賀会を兼ねたその「送る会」が終わった午後、時々訪れている老人ホームの94才のおばあちやんにご聖体をお持ちして、お別れを言いに参りました。最後に、おばあちゃんの部屋を出るとき振り返つてみたら、小さな体を前に倒して別れの悲しみに耐えている姿を目にして、心が痛みました。これほど、時々訪ねる私を大事に思ってくれていたことに、ありがたさと申し訳なさを強く感じております。
私は20日の「送る式」のなかで語られた数々の出来事とすばらしい思い出は、ひとえに皆様の多摩教会共同体への献身的な奉仕の賜物だと感謝しております。
私が何かしてきたということよりも、神様が司祭としての私を遣わして、神様の願われていることを共同体の皆様と一緒になって考え受け止めようとした8年間だと私は思っています。
振り返つてみて、いろんな出来事があって眠れない夜もありましたが、今思うと不思議に、その時のその場の出来事に逃げずに向き合っていたように思えます。そして、その時の出来事が問題であったならば、皆様の支えと協力によって、それを乗り越えてこられたように思います。教会を取り巻く大きな出来事や小さな出来事を通して、神様はわたしたち多摩教会共同体の一人ひとりに、教会という共同体がどれほど大切かを教えてくれたように思います。この教会共同体を通して、わたしたちの信仰は確かに養われたように思います。
わたしたちの信仰は、自分の思いを優先させる信仰ではなく、イエス・キリスト様の思いに生きる信仰であると言えます。そして、イエス・キリスト様とは、たとえ救いの手だてが人間的にはなく、絶望的な状況においても、神によりすがること、希望をおくこと、そして、自分の正義を貫こうとするのではなく、神の憐れみによりすがるということをわたしたちに教え続けておられます。すなわち、キリストの十字架に生きると言うことです。キリストの徹底した「ゆるし」に、わたしたちも従うと言うことです。
この8年間で、私が教会共同体の神父として、私の言葉や行いで何人かの方々を傷つけたと思います。その方々には、赦しを請い、お詫びしなければなりません。そして、その傷つけられた方々が、いつの日にか傷が癒され、再び多摩教会共同体に加わることができますように、主イエス・キリスト様にこれからも祈るつもりでおります。
また、この8年間で多くの方々が帰天され、神様のみもとへお見送りしました。イエス・キリスト様の十字架上の苦しみと同じ苦しみを病床で受けながら、ひたすらイエス様からの癒しと憐れみを願い続けたその方々一人ひとりを今思い起こしています。そして、私はその方々から、信仰に生きるということの厳しさと、復活の信仰に生き
る素晴らしさをあらためて教えられました。
しかし、死に直面された方々に、「たとえ死んでも『生きる』」神様の愛の絶対さを私は伝えきれなかったことをお詫びしなくてはなりません。そして復活の時、再び相まみえるのを楽しみに、その方々の永遠の安らぎをこれからもお祈りしてゆきたいと思っております。
8年間を通して、数々の信仰の恵みを皆様からいただきました。その恵みにこれから応えてゆくのは、私が新しい任地でどれだけ神様の愛の豊かさを宣べ伝えられるかによっています。この使命を私が忠実に果たすことができますようにこれからも私のために祈ってくだされば幸いです。本当にありがとうございました。皆様の上に神様の祝福がありますように。
そして、松戸の近くへ来られましたら、どうぞ松戸教会(JR常磐線・松戸駅東口から徒歩10分)へお立ち寄りください。お待ちしております。
<松戸教会住所>
〒271-0092干葉県松戸市松戸1126
(Tel047−362−3516)
神に感謝。
3教会宣教協力体について
宣教協力体の第1回の協議会が3月23日府中教会で開かれました。主催した府中教会が作成した議事録が送られてきましたので、下記します。ご一読ください。
三教会宣教協力体懇談会
◎開催日時:2003年3月23日(日)14:00〜15:45
◎場所:府中教会
◎出席者:
調布教会:小坂師、尻枝師、小野(典礼)、大倉(マリア会)(委員長は欠席)
多摩教会:宮下師、井上(委員長)、工藤(副委員長)、加藤(宣教協力体担当)
府中教会:パスカーレ師、濃畑(委員長)、大川(副委員長、広報)
◎ 宮下師より、今までの経緯についての説明。
京王線沿線ということで調布、多摩、府中が宣教協力体として組む方向性が出た。
昨年11月22〜23日にウェルサンピア多摩で、教区の幸田師を囲み、一泊二日の親睦研修会を三教会で実施した。この時に出た提案は下記のとおり。
祈りを三教会で同時に実施する。
教会学校の練成会のようなものを共に開く。
奉仕活動を共同で実施する。
その後、宣教協力体としてこの三教会が一緒になることが正式に決定。
本年2月6日に三司祭の打合せ実施、正式発足前のウォーミングアップとして、相互に他教会で司式をする。
◎「宣教協力体のための指針」についての討議
◇ 世話人司祭
2003年5月までに宣教協力体の世話人司祭を宣教協力体司祭団が推薦する。
多摩教会後任の加藤師が4月に赴任するので、その後に決めたい。
三教会司祭団に一任する。
◇ 司祭連絡会
三教会の司祭は、月一回の宣教協力体連絡会を実施する。
◇ 宣教協力体協議会
当面、原則として毎月1回宣教協力体協議会を実施する。
第四日曜日14:00〜16:00を定例会とする。
多摩一調布一府中のローテーションとし、各幹事教会が議事録を作成、メール
にて各教会に送信する。
◇ 宣教協力体の名称の案
次回会議(5/25)までに各教会から案を提出、討議した後、各教会に持ち帰り、
次々回の会議(6/22)にて決定する。
◇ 協議会のメンバー
協議会は、各聖堂共同体の主任司祭、委員長、副委員長(1〜2名)にて構成する。
テーマによっては、他の教会委員も参加する。
必要に応じ、関連する修道会に参加を求める。
◇ 開催日時と場所
5月25日14:00〜多摩教会
6月22日14:00〜調布教会
7月13日14:00〜府中教会
9月28日14:00〜多摩教会
10月12日14ニ00〜調布教会
11月23日16:00〜ウエルサンピア多摩(幹事は府中教会)
1月11日14:00〜 多摩教会
※8月、12月は諸行事多忙のため、開催しない。
◇ 会議運営の仕方
議事進行は、開催場所の幹事教会がつとめる。
議題については、幹事教会と司祭が事前に協議して準備する。
議事録は幹事教会が作成し、メールにて各教会司祭、教会委員長宛送信する(府中教会司祭には当面、ファックスで送信のこと)。
◇ 各教会の年間スケジュール
各教会の年間スケジュールについては、メール・ファックス等にて交換すること。
◇ 各教会共通の共同祈願
各教会共通の共同祈願については、各教会持ち回りにて作成し、他教会にメール・
ファックス等で各教会委員長宛連絡する。
4月第1週よりスタートする。
各教会の共同祈願作成当番は次の通り。
4/6 調布教会 4/13 府中教会 4/27 多摩教会
5/4 調布教会 5/11府中教会 5/18 多摩教会
5/25 調布教会 5/25の宣教協力体会議で、当件について振り返る。
◇ 各教会の組織図等
各教会の組織図等があれば、相互に交換する。
多摩教会ホームページについて
広報担当 松原 睦
4月になって、YAHOOをはじめとして、Google・infoseek・LYCOS・excite・BIGLOBなどの検索サイトが多摩教会の登録を受付けてくれました。「多摩教会」で検索をかけると、当教会のホームページはもちろん、多摩教会に関連する他のホームページを見ることができます。マンション教会の写真も見ることができます。女子パウロ会のホームページLaudateからは、2000年5月の献堂式の様子をシスターの「こんなとこ行った!」「こんなの見た!」という記事から見ることができ、あらためて、私たちだけでなく、外部の方々にも素晴らしい献堂式であったことが分り、うれしくなります。
そうして、アクセスカウンタも2000を超え、飛躍的に数字をのばしています。願わくはこれを見て多摩教会へ足をのばす人が増えますように。
みなさん。「一度、多摩教会のホームページを見たからもういいよ」と思わないで下さい。広報の加藤さんの言葉を借りると「多摩教会のホームページも進化します」。そして、多くの方々に多摩教会とカトリック信仰の姿を伝えることを願っています。
最新の情報をまとめると次の通りです。
1)「多摩カトリックニューズ」は最近のものはもちろん、バックナンバーも2000年5月の献堂式から掲載しています。写真も載せました。温故知新です、ご利用下さい。
2)「教会スケッチ」も随時、写真でご覧いただけるようにしています。田村路加司祭の叙階式など、参加されなかった方にもあの感激をお伝えします。
3)聖堂の「十字架の道行」も、15留(ルイ)すべてを、画像をクリックすることにより大きく見ることができます。
4)英語のページを追加しました。英語圏の方にも多摩教会を紹介したいものです。
5)小俣浩之さん作曲の「プレゼント」・「よろこびのしらせ」をBGMとして流す準備をしています。
「多摩カトリックニューズ」をホームページに掲載するために、もう一度バックナンバーに目を通しました。そこには多摩教会の足跡が、そして成長する様が記録されています。もちろん、ニューズを保存してご覧の方もあるかと思いますが、ホームページからもご覧下さい。
特にニューズの巻頭言から執筆された、宮下神父様の各面にわたるご指導の跡を記事をもってふりかえり、あらためて8年間有難うございましたと申し上げます。神父様のお撮りになった写真一つ一つも含め、多摩教会の歴史として残るものです。
また、トップページの「聖書の言葉」と多摩教会の写真は随時取りかえています。その時お花も季節に合せて、とりかえております。
最後に、ホームページをご覧いただいて、気づかれたことを広報委員まで知らせ下さい。先日、李さんの奥さんから「韓国で多摩教会のホームページを見ましたよ」と聞き、日本はもちろん世界の人からも見られているのだから一字一句タリともおろそかにできない、内容もさらに充実しなければならないと実感しました。ご協力お願いします。
受洗者のことば
ヨセフ 下津 秀則
私たち夫妻は、妻がカトリックの学校へ通っていたことを除けば、宗教とは縁のない生活を送っていました。聖書に興味を持って勉強していた妻が、ある日多摩センター通りを車で走っている時に、カトリック多摩教会があるのを見つけ、早速教会に電話をしてみました。
宮下神父がお出になり、「ミサに一度いらっしゃい」と声を掛けてくださいました。
「私は行くつもりだけど、あなたはどうする?」と尋ねられ、「面白そうだから行ってみよう」と興味本位で答えてしまいました。
その後、何もすることがなく、ふらふらと過ごしていた日曜日に、教会に行くという予定が入りました。最初はついて行けなかったミサの歌やお祈りも少しずつ覚え、軽食サービスを通じて教会に知り合いも増えていきました。
ミサに行き始めて一年後には、妻が洗礼を受け、洗礼名はエステルとなりました。その後、土曜日にも予定が入るようになりました。
バザーのテント張りやジャガ芋運び、聖母被昇天の際のバーベキューなどを通じ、教会に少しずつ溶け込めるようになってきました。それまで会社での付き合いしかなかった私にとって、教会は夫婦共通の新しいお付き合いができる場として貴重です。夫婦の話題の中にも子供のこと以外に、教会の話題が加わりました。
そして、私も洗礼を受ける決心をしました。2003年4月19日、復活徹夜祭で洗礼名ヨセフとなりました。この洗礼名は、私たち夫婦の仲人で、私の恩師でもある斉藤先生と同じです。
最後に、私を聖書の勉強を通じて洗礼まで導いてくださった宮下神父様、代父としてこれから私を見守ってくださる松原睦様、そして教会の皆様方に感謝いたします。
これからもよろしくお願いします。
受洗のことば
江嶋 もと子
かとりっくについてまだまだ知識も浅いのですが、素敵な人たちとの出会いのお陰で、息子と共に洗礼を授かることができ、感激しております。
今後ともよろしくお願いいたします。
江嶋 大輝
あ‥・う‥ばぶ・・・(よろしくお願いいたします)。
受洗の言葉
ミカエル 藤田 玄播
洗礼を受けて
4月19日の夜、無事に洗礼の儀を受け、終わりに挨拶のために信者さんの方へ向き直り、皆さんの笑顔を見たとき、私の心の中から大きな感動が湧いてきて、「私は生まれ変わったのだ」と感じました。
自分一人ではまだ未熟なところが多いので、神にすがり、皆様のお力添えをいただき、これからの人生を送っていきたいと願っています。
洗礼を受けて
マリア 松本 美幸
人生において自分が主役になれる事はそうあるものではない。洗礼式は私にとって結婚式以来の大イベントであった。式の間は、神父様が勉強会の時に言われた「洗礼は自分の意志で受けるではなく、神に選ばれて受けるのです。これはすごい事なんです。」という言葉を思い浮かべていた。本当にすごいことなんだと実感していた。
洗礼は神によって新しい人となるが、もう一人の力強い自分が誕生する気がした。洗礼を受けてから祈りの手帳を見ることが多くなった。信仰が深まってきたのかな?
祈りの中には実に美しい言葉が沢山あることを改めて知った。少しでも神への道に近づけただろうか。いや焦ることはない。私はまだ歩み始めたばかりなのである。
最後に多摩教会の一員になれた事を心より嬉しく思う。
私の洗礼事情
アビラのテレジア 関根由香利
教会に行こう。
一昨年、そう思い立ったのが、いまに至るまでのはじまりでした。教会までの、ゆるやかにうねる川沿いの道を、初秋の色に染まった落ち葉を踏みふみ、行く先を目指して歩きました。
私は、北海道のあるカトリックの高等学校で教育を受け、そこで寮生活を経験しています。
その三年間、先生方やマスール、寮母さん方が、いつも隣人愛と実直の精神をおしえてくださいました。十七歳の、無邪気で単純な面と、複雑の域をあわせもつ私たちをあたたかく支えるときの眼差しは、いまでも鮮明に思い出すことができます。
私にとって、キリスト教とは、宗教としてより、もっとずっと自然な、いわば境めなしの、生活と精神の溶解の営みのように感じられるのです。
我々の生命は、明日へつづく種である。
私も、カトリックの信仰をもつひとりの人間でありたい、と願ったその瞬間から、私は私という花をひらかせ、この先へつづく道程に連ねていこうと、決心致しました。
二00三年四月十九日(土)(夜)という日は、私にとっての最初の自律であり、とともに、一年遅れての記念すべき成人式でありました。
神からのしるしが、これからの私の力となりますように。
父と子と、聖霊のみ名によりて。 アーメン。
花と祈り、花に育てられて
鶴牧地区 小田切 真知子
「ごミサの前に花を生けて欲しいんだけど」と頼まれ、花好きな私は気軽に引き受けてしまい、いつの間にか十数年が経ちました。関戸のマンション教会に始まり、「好きなように生けていいよ」と神父様に言われ、ホントに感性のまま好きなようにさせてもらいました。皆様には「アレー?!」と思われるような時が多々あったことでしよう。
聖ヶ丘に教会が建ち、広い仮聖堂(今の信徒館)になり、「次の主日は○○だから、こういう風に・・・」、「・・・竹を使って・・・」と神父様からリクエストが出たり、結婚式も行われ、その花も生けるようになりました。
技術的にも、時間的にも負担を感じる時がきました。そんな時、何年振りかでお会いしたG神父様に「素晴らしいことだね。毎週お花を通して神様とお話ができるなんて・・・」と言われました。
一 誰もいない聖堂で小一時間、花鋏の音だけが聞こえる中で集中できるとき
一 オルガニストの練習と一緒になり、豊かな気持ちで生けられるとき
一 聖体訪問をされた方とお話ししながら、楽しく生けるとき
とたくさんのお恵みをいただいていました。
ごミサの後「今日のお花とてもきれいですね。何という名前ですか?」「いつもきれいなお花ありがとう」と皆様から声をかけられるようにもなり、お花を通してお話ができる人々が多くなりました。
花を生けているのではなく、生けさせていただけることに気付かせてもらいました。
新聖堂が建ち、毎週の花生けも皆様の力添えでどうにか順調(?)に行うことができています。
宮下神父様は「花は典礼の一部だから」と、とても大切に思ってくださり、アドバイスをしてくださいます。今、特に心掛けていることは祈りの場に相応しく、花を通して祈りを捧げることです。
一 主日のミサは祭服に合わせて花色を選ぶ
一 ご復活、クリスマスなどの祝日はどの花で喜びを表そうかと花材を考える
一 結婚式の時はお二人の希望を伺い、一般の結婚式場の華やかさだけにならないように注意し、秘蹟に与る新郎新婦が祈りの中での喜びを味わえるように心掛けるなど宮下神父様には折にふれ励ましてくださいました。
今回「花と祈り」をテーマにフラワー・アレンジメントの講習会を行う提案にも賛成していただきました。花とともに祈り、楽しい一時を過ごし、技術を身につけていただけたらと思います。ご一緒にフラワー・アレンジメントしてみませんか。
日時 5月18日(日)1:00一−3:00
場所 多摩教会 信徒館
テーマ 「ロザリオの月に」
参加費 2,500円(花材費を含む)
多摩カトリックニューズ表紙へ戻る