2000年3月号 No.319 2000.3.18
1 | 聖堂建設工事雑記(6) | 宮下 良平神父 |
聖堂建設工事雑記(6)
宮下 良平神父
四旬節を迎えました。この四旬節の間、私たちの頑なな心は私たち白身の償いと悔い改めの祈りの中で、イエス・キリスト様の十字架によって、新たな心、すなわち神に向かう心として再構築されることでしょう。
そして、今年の四旬節は聖堂建設の足場に固まれた私たち多摩教会共同体にとって特別な四旬節になることでしょう。
3月中旬になって、屋根工事も終了しました。トップライトと緑の屋根が少しずつ道路から見えるようになりました。
そしてB1Fと1Fのおもだった工事は終了し、いよいよ2Fの聖堂内部の工事が本格的に行われています。
このように内部の工事が行われている中で、私たちもこの四旬節を通して御復活そしてそのあとの聖堂を神様にお捧げする献堂式の準備をふさわしくしてゆきましょう。
本日3月18日に献堂式の案内状を各教会・修道会などに送付いたしました。献堂式は建設に携わった方々と多摩教会共同体以外の方々も特に招いて、今まで私たちを助け支えてくださったことへの感謝を込めて、私たち共同体とともに神様にお捧げする式典です。
ところで、多摩教会共同体としては、5月14日(日)午後3時からの献堂式に先立って、午前10時の御ミサを白柳枢機卿様から許可を頂いて共同体が初めて本聖堂で捧げるミサを行います。10時の初ミサ後に、聖堂で多摩教会信徒全員の記念撮影をいたします。献堂式では全員の記念撮影はとてもできませんので、ぜひ10時の共同体初ミサに参加してください。
そして10時の初ミサ後に共同体のささやかなお祝いの昼食を取ります。その昼食後、午後1時頃からいよいよ献堂式のための直前の準備に入ります。
ところで、献堂式のための式典内容や、祝賀会のケータリングの件なども、だいぶ煮詰まってきました。思えば、献堂式まで2ヶ月となりなしたが、聖堂建設自体(ハード的な側面)とその献堂式(ソフト的な側面)準備を「他人事と思わないこと」、「他人任せにしないこと」、これを私たちの多摩教会共同体聖堂建設の大切な心としましょう。何らかの関わりを持って、献堂式の準備に参加する心をお互い養ってゆきましょう。
さて、内部の工事が進んでおり、毎日細かな打ち合せをしながら現場での変更と決定に私も関わっています。
中村建設の小泉所長さんと清水さんは私たちの使い勝手や視線やバランスを非常に繊細に考えていてくださいます。先日も、告解室が設計通りでは狭いのではないかと現場を見て提案してくださいました。なるはど、その通りでした。雄建築事務所の大谷次長さんとも相談してその場で変更しました。
それにつけても、聖堂内部の工事は大変やっかいなことがよくわかりました。特に天井部分の張り出しが2層になっているので、その造作のために軽鉄の細工が大変なようです。これからは今まで以上に工事の工夫や段取りに小泉さんたちは頭を悩ませることでしょう。
細かいパズルのような複雑な作業をしなければならないので、大谷さんや小泉さんは、毎日の段取り工夫に並々ならない努力をしてくれています。ありがたいことと思っています。これからも、細かい場所の造作でいろいろ小泉さんたちの頚を悩ませるでしょうが、私もできる限りのことは指示しながら、より素晴らしい聖堂の雰囲気がかもし出されるように努力してゆくつもりです。
いよいよ、聖堂建設の最終段階に入りました。私たちは心を一つにして、ふさわしい準備の時を過ごしましょう。
神に感謝